「Colonial Diplomacy」ルール

1996.11.4作成
2001.6.5修正

Avalon Hill社の「Colonial Diplomacy」の英文ルールの筆者による翻訳です(1995.5.16)。
ご要望に応じて公開しますが、版権は基本的にAvalon Hill 社および(たぶん)Hobby Japan社にあるので、同社から和文翻訳ルールが出た暁にはいつでも引っ込める用意があります(笑)。
なお、面倒なので不要な所/自明な所は翻訳しなかったため全訳ではありません。抜けている所は原文に当たってください。


1.0 序
2.0 ゲームの概要
3.0 初期設定
4.0 標準ゲーム
5.0 外交フェイズ
6.0 命令記述フェイズ
7.0 移動戦闘フェイズ
8.0 軍備フェイズ
9.0 オプションルール
10.0 各国の戦略
11.0 経験を積んだDiplomacyプレイヤーへ
12.0 2人から6人プレイでの設定
13.0 略語一覧
14.0 プレイの例

15.0 歴史的背景


2.0 ゲームの概要

2.14 拠点都市:
ゲーム開始時の各国の都市は、黒円で示される通常の植民都市(Colonies)とは異なり、もう一重の白円で囲まれています。プレイヤーはこのような拠点都市(Starting Colonies)にのみ新規ユニットを配置できます。
盤上であるプレイヤーの国に色分けされているように見える植民都市(TashkentやKashgarなど)であってもそれは実際の支配を意味せず、通常通りに支配してから初めてそのプレイヤーの植民都市として数えますし、これらの植民都市に新規ユニットを配置することはできません。


2.15 マップ説明:

2.151 架橋:
矢印で結ばれているごく狭い海を隔てた2地域は架橋されているものとし、これらの間は海軍による護送を行うことなく通常に陸軍を移動できます(Malaya-Singapore間など)。

2.152 セブ諸島:
Cebuエリアは陸海の混在した1エリアを構成し、Davao-Manila間の移動はCebuを経由するため2移動を要します。しかしCebuエリアの隣接海エリアからCebuへは直接移動できます(例えば、Sulu Seaの海軍でSarawakuの陸軍を1ターンでCebuに輸送できます)。

2.153 ヒマラヤ山脈:
Nepal-Tibet間を直接移動することはできません。

2.154 エジプト:
Red Seaとスエズ運河は2つに分けられている1エリアです。Egyptからは陸軍をSudan、Mecca、Syriaに移動でき、海軍をSudan、Mecca、Syria、Med.Sea、Red Seaに移動できます。
しかしRed SeaからMed.Seaに海軍を移動する(逆も)には一度Egyptを経由するため2ターンかかります(ルール99.3「スエズ運河」の項も参照)。

2.155 2つの海岸エリア:
東西に海岸を持つエリア(BangkokとSeoul)、南北に海岸を持つエリア(Arabia)では、これらは別として扱います。
例えばSea of JapanからSeoul(東)に入った海軍は、次のターンにはFusan、VladivostokあるいはSea of Japanに移動できますが、Yellow Seaに直接移動することはできません。
付記:MalayaはSingaporeにより分断されないため岸を区別しません。あるターンにGulf of SiamからMalayaに移動した海軍は、次のターンにMalayaからAndaman Seaに移動できます。


6.0 命令記述フェイズ

6.1 命令記述
ユニットに与える命令は、誤解の余地の生じないよう次の規則に厳密に従って記述します。
(メイルプレイでの補足:語と語の間にはタブを入れて下さい)。

6.11
最初にユニットの種別を1文字で記します。陸軍ならA、海軍ならFです。

6.12
次にそのユニットの現在位置を略号で記します。略号は白図のものを用いて下さい。

6.13
次にそのユニットに与える命令を1個だけ記します。命令によってはさらに先を記述します。

H 維持(Hold)
- 移動/攻撃(Advanced or Attack)
S 支援(Support)
C 護送(Convoy)


6.2 命令内容

6.21 維持(Hold)
その場にとどまり何もしません。誤った命令を与えられたり、命令を与えなかった場合にはこの命令が与えられたものとして扱います。

6.22移動/攻撃(Advanced or Attack)
ハイフンに続いて目的地を略号で記述します。
例えばTabrizにいる陸軍ユニットをBaghdadに進める場合には、A TAG-BAGと記述されます。

6.221
移動は現在地の隣接エリアに対してしか行えません。

6.222
陸軍ユニットは(輸送でない限り)隣接する陸エリアにしか移動/攻撃できません。陸軍は海エリアへの移動/攻撃は行えません。

6.223
海エリアにいる海軍ユニットは隣接する海エリア、またはその海エリアに接する陸エリアへの移動/攻撃を行えます。
陸エリアにいる海軍ユニットは隣接する海エリア、または海岸沿いに隣接する陸エリアへの移動/攻撃を行えます。海を経ない陸エリアへの移動はできません。
例えば、Rangoonにいる海軍ユニットはU.Burma、Bay of Bengal、Bangkok、Andaman Seaへの移動を行えます。
島についても同様です(例えばKyushuにいる海軍ユニットはYellow Sea、East China Sea、U.PacificおよびKyotoへの移動を行えます)。

6.224
移動先にすでにユニットが存在する場合には戦闘になり、所定の方法で解決されます。

6.225
ユニットは盤上の名前のないエリアや島には移動できません。


6.23支援(Support)
その場にとどまり、隣接エリアの1ユニットを支援します。他プレイヤーへの支援も行えます。支援は次の2通りの方法で記述されます。

6.231
あるエリアにとどまり、移動を行わないユニットへのエリア支援。この場合には「S」に続いてそのエリアと種別だけを記述します。例えばLucknowの陸軍への支援はS A LUCと記述します。

6.232
移動を行うユニットの行動を目的地エリアで支援。この場合には、「S」に続いてその行動を記述します。
例えばKarachiの陸軍ユニットがPersia陸軍のAfganistanへの移動を支援する場合にはA KAR S A PER-AFGと記述します。

6.233
あるエリアから出て行こうとするユニットのエリア支援はできません。
移動が失敗した場合にその(結果的に動けなかった)ユニットを保護したい目的でこのような命令を出したくなるかもしれませんが、これは無効です。
例えば上の例で、A KAR S A PERなどと記述してもA PER-AFGを行っ
たユニットは支援されません。

6.234
支援を行えるのは、そのユニット自身が移動を行える隣接エリアへのユニットに対してのみです。支援されるユニットと直接隣接している必要はありません。
また、他プレイヤーのユニットを支援する際にはその国名をユニットの前に記します。
例えば、Sunda.Seaのフランス海軍ユニットは、Andaman Seaのオランダ海軍ユニットのJava Seaへの移動をF SUN.S S Dutch F AS-JSと記して支援できます。
明らかに陸軍ユニットは海エリアを支援できず、海軍エリアは内陸部を支援できません。

6.235
2つの海岸エリアを持つ地域も双方からの支援を与えられます。例えばGulf of Adenの海軍はPelsia Gulfの海軍のArabiaへの移動を支援できます。


6.24 護送(Convoy)
海軍ユニットを用いて陸軍ユニットを海エリアを越えて隣接するエリアに移動させられます。「C」に続いて護送する陸軍ユニットの現在地と目的地を記述します。
例えば、Red Seaの海軍でEgyptの陸軍をAdenに護送する場合には、F RS C A EGY-ADEN,A EGY-ADENと記述します(護送される陸軍ユニットへの命令も必要です)。

6.241
1海軍ユニットは1陸軍ユニットを1ターンに護送できます。

6.242
海岸にいる(陸エリアを支配している)海軍ユニットは護送を行えません。

6.243
護送を行った海軍ユニットは移動などを行えず、その海エリアにとどまります。

6.244
護送される陸軍ユニットは必ず陸エリアで移動を終えねばなりません。

6.245
1回の護送に複数の海軍ユニットを用いることで護送距離を伸ばせます。上限はありません。例えばJava Sea、Sunda Sea、South China Seaのそれぞれに海軍ユニットを配置することでJavaの陸軍をFormossaに移動させられます(命令はA JAVA-FOR、および海軍ユニットの全部にC A JAVA-FOR)。ただし海軍ユニットの1個でも妨害を受ければ護送は全く行えません。

6.246
護送される陸軍ユニットに出せる命令は移動(攻撃)のみで、支援は行えません。

6.247
護送できるのはその海軍ユニットが入れる陸エリアまでです。

6.248 護送の妨害:
護送命令を与えた海軍ユニットがより多くの戦力による攻撃を受けた場合には、現在の海エリアから退却せねばなりず、従って護送は行えません。しかし同数の攻撃を受けても護送を実行できます。
(例)
Sumatraのオランダ陸軍がAndaman Seaの海軍に護送されてRangoonを攻撃する場合には、A SUM-RAN,F AS C A SUM-RANと記述します。
Bay of Bengalの英国海軍はGulf of Manaarの海軍の支援を受けてAndaman Seaを攻撃しました。すなわちF BOB-AS,F GOM S F BOB-ASです。このときAndaman Seaのオランダ海軍は退却せねばならず、陸軍はSumatraにとどまります。


6.25 支援の遮断
上記6.248の例で、さらにEastern Indian Oceanのオランダ(英国以外なら他の国でもよい)海軍がGulf of Manaarの海軍を攻撃したとします。
このときGulf of Mangarの海軍のAndaman Seaへの支援命令は遮断されます。従って、このときAndaman Seaの海軍は護送を行えます。

6.251
すなわち支援を行おうとするユニットが、支援を行おうとしているエリア以外のどこかから攻撃を受けた場合(護送される陸軍ユニットによる攻撃を含む)、その支援は遮断され無効になります。

6.252
また支援を行うユニットが攻撃を受け退却せねばならない時も支援は遮断されます。

6.253
以下の例をそれぞれ吟味して下さい。

例1:
ロシア:A PER-SHI,A TAB S A PER-SHI
トルコ:A SHI H, A ARM-TAB
Tabrizの支援は遮断され、Persiaは単独でShirazを攻撃します。攻撃は失敗です。

例2:
ロシア:A PER-SHI,A TAB S A PER-SHI
トルコ:A SHI-TAB
Tabrizへの支援は遮断されません。支援を行おうとしているエリアからの攻撃は支援を遮断しないからです。

例3:
ロシア:A PER-SHI,A TAB S A PER-SHI
トルコ:A SHI H, A ARM-TAB,A BAKU S A ARM-TAB
Armeniaのトルコ軍がBakuの支援を受けてTabrizを攻撃し成功します。従ってTabrizのロシア陸軍は退却せねばならず、支援は行えません。トルコはShirazを維持します。

例4:
すでに述べたように、支援命令はそのユニットが攻撃を受けることにより遮断されます。しかしながら攻撃命令は、たとえ結果として退却することになっても有効であり、支援を遮断する効果を持ちます。
ロシア:A PER-SHI,A TAB S A PER-SHI,A BAKU-ARM
英国:A BAG S A BAKU-ARM
トルコ:A SHI H, A ARM-TAB
Armeniaのトルコ軍は敗北し退却せねばなりませんが、Tabrizを攻撃しておりTabrizの支援を遮断します。従ってShirazへの攻撃は失敗です。


7.0 移動戦闘フェイズ

7.1 移動
各プレイヤーは筆記したすべての命令を時計回り順に読み上げます。すべての行動は同時に行われるため順序は任意ですが、誰から読み始めるかは毎ターン変えるべきでしょう。無効な命令は維持命令に置き換えられます。全員の行動を出した後で、衝突の解決を行います。


7.2 衝突
陸軍/海軍の区別なく、あるエリアには同時に1ユニットしか入れません。すなわち衝突が次の場合に発生します。
(A)複数のユニットが同時にあるエリアへの移動命令を出した場合。
(B)あるユニットがそのエリアを維持(または移動を行えない)しており、別のユニットがそこに移動しようとした場合。
いずれの場合でも、どのユニットも移動を行おうとして行えなかった状況を「スタンドオフ」と呼称します。スタンドオフは同数の軍が衝突した場合に発生します。


7.3 戦力

7.31
ゲームのすべてのユニットは陸海ともに1戦力を持ちます。

7.32
支援を受けることによりユニットの戦力はその数だけ増します。仮にある4つのユニットが同時に同一エリアを攻撃した場合、それは1戦力の攻撃4つになりますが、そのうちの1個で攻撃し他で支援させた場合には4戦力の攻撃1つになります。


7.4 衝突解決
衝突解決は、戦力が等しいか等しくないかで大別されます。

7.41 均衡な戦力同士の衝突:
複数の軍が同戦力で衝突した場合、そのどちらも移動を行うことはできません。

7.411
等しい戦力同士が相互への移動を行った場合、そのどちらも移動できません。
(例)
トルコ:F RS-GOA
英:F GOA-RS

7.412
同一地域への複数の軍の移動は、どちらも行えません。
(例)
清:A CAN-TON,A N.SAM S A CAN-TON
仏:A ANN-TON,A CAM S A ANN-TON

7.413
上記例のような場合、スタンドオフの結果としてその目的地は空白のままになります。ここに退却(後述)を行うことはできません。

7.414
あるユニットのエリアへの攻撃が成功した場合、そのユニットが元いたエリアへの移動を行う別のユニットとの衝突は発生しません。
(例)
ロシア:A TAS-AFG
トルコ:A AFG-PER
この場合、双方ともに移動を行います。

7.415
維持または護送命令を行っておりそのエリアを動かないユニットに対する(同戦力の)攻撃は失敗します。攻撃を受けたユニットは維持または護送命令を実行できます。

7.416
支援命令を行っておりそのエリアを動かないユニットに対する(同戦力の)攻撃は失敗します。しかし攻撃を受けたユニットは支援命令を実行できません。
ただし支援を行おうとしているエリアからの攻撃の場合を除きます
6.253の例2)。

7.417
衝突の結果として成功しなかった移動は、他の同数の移動を妨げる効果を持ちます。
(例)
トルコ:F RS-GOA,F EGY-RS
英:F GOA H
Red Seaのトルコ海軍は(同数の英国海軍により)Gulf of Adenへの移動を行えずRed Seaにとどまります。この結果としてEgyptの海軍はRed Seaへ進めません。


7.42 不均衡な戦力同士の衝突:
戦力の異なる複数の軍が衝突した場合、単純に大きい方が勝ちます。遮断されなかった支援の数を数えて比較を行うだけです。

7.421
勝利側が維持命令を行っていた場合は、単なる敗北側の攻撃失敗になります。

7.422
勝利側が攻撃命令を行っていた場合は、そのエリアへの移動を行えます。敗北側は退却を行わねばなりません。

7.423
双方が相互エリアへの移動を行っていた場合には、勝利側が相手のエリアへの移動を行い、敗北側は退却を行わねばなりません。

7.423
双方が同一エリアへの移動を行っていた場合には、勝利側がそのエリアへの移動を行い、敗北側は移動失敗になりその場にとどまります。


清:A LAN-PEK,A SHA S A LAN-PEK
日:A MON-PEK,A MAC S A MON-PEK,F YS-SHA
ともにPekingに2戦力を投入しようとしているものの、日本のYellow SeaのShanghaiへの攻撃が清のShanghaiでの支援を遮断するため、結果はMongoliaの日本陸軍がPekingに移動できます。ここで清がShanghaiから攻撃を行いLangchowから支援を行わせていたならば、その結果として2戦力同士のスタンドオフが発生していた所です。


7.43 特殊な衝突状況

7.431 自己駆逐の禁止
ユニットが移動し損ねたことなどにより自分で自分を(より多くの戦力で)攻撃してしまっても、攻撃されたユニットは退却できません。しかしながら、その攻撃は無効になったわけではなく、同数の敵から攻撃された場合にスタンドオフを生む効果を有します。
(例)
蘭:F CEBU-SUL.S,F DAV-CEBU,F LP S FDAV-CEBU
日:F SUL.S H,F MNA-CEBU,F MP S F MNA-CEBU
Cebuのオランダ海軍(戦力1)はSulu Seaに移動できずCebuにとどまります。さらにCebuへのオランダ自身の移動(戦力2)によっても退却させられません。しかしながらオランダへの移動戦力は、Cebuへの日本の攻撃(戦力2)を阻止する効果を有しています。

7.432 自己スタンドオフ

7.4321
自分自身の軍を退却させることはできません。同数の軍を同一エリアに進めた場合には、そのどちらも移動することはできません。その目的地は空白のままになりますが、そこに別のユニットが退却することはできません。

7.4322
自分自身の占めるあるエリアに別のエリアから同数で攻撃を仕掛けた場合にも自己スタンドオフとして扱います。

7.433 スタンドオフと駆逐への優先順位

7.4331
同一エリアへの同数の攻撃はそのどちらも成功しませんが、それを行ったユニットがさらに他所からより多くの戦力で攻撃を受けた場合にはやはり駆逐され得ます。
(例)
ロシア:A SHI-PER
トルコ:A BOK-PER,A BAG-SHI,F PG S A BAG-SHI
Shirazのロシアのユニットは退却せねばなりませんが、Persiaには
どちらのユニットも入ることはできません。スタンドオフが発生し
ているためです。

7.4332
しかしながら駆逐が攻撃を行おうとした方向からのものであるならば、スタンドオフは発生しません。
(例)
ロシア:A SHI-PER
トルコ:A BOK-PER,A PER-SHI,F PG S A PER-SHI
Persiaに対して2つの攻撃が行われていますが、この場合Shirazuのロシアへの攻撃はPersiaから行われているためスタンドオフを構成しません。従って、トルコはBokharaの陸軍をPersiaに進め、Persiaの陸軍をShirazuに進められます。

7.434 護送されたユニットの攻撃
護送されたユニットの攻撃は、護送を行うユニットが駆逐されない限り有効です。
(例)
英:A MAD-CEY,F GOM C A MAD-CEY
蘭:F AS-GOM, F CEY S H AS-GOM
オランダのGulf of Mannarへの攻撃は英国海軍を駆逐し、陸軍はMadrasにとどまります。Madrasの英国陸軍のCeylonへの攻撃は同地域のオランダ軍の支援を遮断できません。これは支援を行おうとしているエリアからの攻撃と判定されるため支援は有効でないからです。

7.435 退却
すべての命令の読み上げと移動/衝突の判定後に、駆逐されたユニットの退却を行います。以下のルールに従います。

7.4351
退却はそのユニットが通常の移動方法で移動できるエリア(すなわち隣接エリア)に対してのみ行えます。

7.4352
護送されて退却を行うことはできません。

7.4353
すでに別のユニットにより占められているエリア、その退却を発生させた攻撃が行われたエリア、スタンドオフの結果そのターンに空白に残されたエリアに対しての退却はできません。

7.4354
複数プレイヤーのユニットの退却の必要がある場合には、双方が退却方向を紙に書いてから読み上げます。同一エリアに複数の退却が行われた場合には、それらの双方は除去されます。プレイヤーはユニットを退却させず除去させることも選択できます。これは、あるプレイヤーが複数の退却を行わねばならず、かつそれらの行き先がひとつしかない場合には有効な手段です。1ユニットはそこに退却させて残すことができるためです。

7.4355
退却させるエリアがないユニットは除去されます。


8.0 軍備フェイズ


8.1 植民都市
盤上の黒円が記されたエリアは植民都市(colonies)と呼ばれます。これらは盤上のユニットを維持する経済/軍事基盤となる拠点です。各国は支配下にある植民都市の数だけのユニットを持てます。支配の増減はただちにユニットの増減に反映されます。


8.2 植民都市の支配
ゲーム開始時にユニットが置かれている植民都市は、そのプレイヤーの支配下にあります。他のすべては(エリアの色に無関係で)誰の支配下にもありません。植民都市を新たに支配下に置くには、ターン終わりの軍備フェイズ時にそのエリアにユニットが置かれている必要があります。軍備フェイズは偶数年(1872,1876,1880...)に発生します。奇数ターンにある植民都市に入り、その次のターンにそこを出て行ってしまった場合には、その植民都市を支配したことにはなりません。偶数ターンには必ずそこにいなければならないということです。一度プレイヤーが支配を確立すれば、ユニットをそこから移動させて空白のままにしておいても、別のプレイヤーが偶数ターンにそこに入らない限り支配は残ります。


8.3 ユニット数の増減

8.31
偶数ターンの軍備フェイズには、退却をすべて終えた後で各プレイヤーが支配している植民都市の数を数えます。

8.32
次にその数と等しくなるまで盤上のユニットを増減させます。

8.321
ユニットよりも植民都市の数が少ない場合には、等しくなるまで盤上のユニットを除去します。プレイヤーはどれを除去するかを記したうえで実行します。
例:Disband A ANG

8.322
ユニットよりも植民都市の数が多い場合には、等しくなるまで盤上にユニットを配置できます。プレイヤーはどこに何を配置するかを記したうえで実行します。これは他のプレイヤーに見せずに記さねばなりません。
例:Build A ANG

8.323
新規にユニットを配置できるのは、そのプレイヤーの拠点都市(Starting Colonies)に限ります(拠点都市はセットアップ時にユニットが配置してある植民都市です)。従ってすべての拠点都市上にすでにユニットが配置されていた場合には新規にユニットの配置を行えません。仮にすべての拠点都市を失ったプレイヤーは、それを奪回し、かつ偶数ターンにそこを空白にしない限り、新規にユニットの配置は一切行えなくなることになります。

8.324
海軍ユニットは、海エリアに隣接している陸エリア上の植民都市に配置できます。

8.325
全員がユニット増減命令を記した後に、それを発表して実行します。


8.33 内乱
プレイの途中でプレイヤーが抜け、替わりに行うプレイヤーがいない場合、そのプレイヤーの支配していたエリアには内乱が発生しているものとして以後は扱います。内乱時のすべてのユニットには維持命令が発せられているものとして扱います。支援は行えません。さらに攻撃を受け駆逐された場合には、退却ができず除去されます。また植民都市を失った結果としてユニットを減らす必要が生じた場合には、拠点都市から遠いユニットから除去して行きます。距離が等しい場合には陸軍よりも海軍の除去を先に行います。それでも複数のユニットが同一条件になる場合には、エリアの名称をアルファ
ベット順に見て早いものから除去します。


9.0 オプションルール


9.2 シベリア横断鉄道
MoscowとVladivostokを結ぶシベリア横断鉄道は、広大なロシア大陸での陸軍の迅速な移動を可能にします。

9.21
ロシアプレイヤーはシベリア横断鉄道使用命令として「TSR」を使用できます。これを始点と終点を結ぶ線に挟んで下さい。例えばMoscowからIrkutskまで陸軍を移動させる場合には(A MOS-TSR-IRK)です。

9.22
1ターンに1ユニットしかシベリア横断鉄道を利用できません。

9.23
シベリア横断鉄道で輸送されるユニットは一切の行動を取れず、空白地への移動しか行えません(すでにユニットが存在するエリアへの移動は攻撃になるのでこれは行えず、また支援も行えません)。
例えばMoscowの陸軍がVladiostokの陸軍を支援したい場合には、最初にまずIrkutskまで移動し、さらに次のターンで移動なり支援なりをしなければなりません。

9.24
ユニットは衝突が発生しない範囲で最大限の移動を行えます。

9.241
別のプレイヤーが経路上のあるエリアに軍を進めた場合には、シベリア横断鉄道を利用するロシアのユニットはその手前のエリアまで移動します。例えば清がKrasnoyarskに軍を進めた場合、Moscowを発った陸軍はOmskまで移動できます。

9.242
しかしながら経路上で別のスタンドオフが発生した場合には、シベリア横断鉄道は遮断されません(これは海軍による護送と同等です)。

9.25
シベリア横断鉄道上のエリアに対する攻撃と、そのエリアを目的地または通過地とする輸送との衝突はスタンドオフとして扱い、双方とも移動はできません(攻撃側が支援を受けない限り)。ロシアはその手前のエリアまで移動します。
(例)
ロシア:A MOS-TSR-VLA
清:A MON-KRA
戦力は同等であるため清はMongoliaにとどまり、ユニットはOmskまで移動します。仮にOmskに別のユニットが存在した場合には、ユニットはPermまで移動します。

9.26
シベリア横断鉄道を利用するユニットは、上記のようなスタンドオフを解消する目的での空白地への支援を受けられます。
(例)
清:A MAC-IRK
ロシア:A MOS-TSR-IRK,A VLA S A MOS-IRK
ロシアのMoscowの陸軍はIrkutskに移動できます。


9.3 スエズ運河
スエズ運河の経済/戦略的重要性から、エジプトの支配はヨーロッパにとって必要になりました。このルールはエジプトの重要性を増し、スエズ運河を通じてMed.SeaとRed Seaとの直接移動を可能にさせます。

9.31
スエズ運河を利用するためには、エジプトにターンを通じてユニットを置いている必要があります。
(例)F EGY H,F MED-RS

9.32
エジプトにいるユニットは支援を行えます。
(例)F EGY S F MED-RS
(例)F EGY S A ERI-SUD

9.33
エジプトにいるユニットは攻撃を行えますが、攻撃の結果スタンドオフでエジプトにとどまっていた場合に限り、運河を利用できます。
(例)
トルコ:A EGY-SUD
英:A ERI-SUD
トルコはこのターンの間、運河を利用できました。

9.34
スエズ運河に他国の軍隊を通せますが、このためには命令「SC」を書きます。
SCの後に国名と内容を記して下さい。
(例)
トルコがRed SeaからMed.Seaに英国海軍を通すには(SC British F RS-MED)です。

9.35
通過する他国軍の支援も行えます。例えば上記の通過をエジプトにいるトルコ海軍が支援するには(F EGY S British F RS-MED)を加えます。

9.36
エジプトの軍隊が攻撃を受け駆逐された場合には、運河の利用はできません。

9.37
上記ルールにより運河の使用権を得た後は、Red SeaまたはMed.Seaへの移動は通常の方法で衝突解決などを行います。



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