Mayfare Games社の2003年製カードゲーム「BANG!」の英文ルールの筆者による翻訳です(2006.1.1)。
BANG!はマカロニ・ウェスタンの無法者と保安官の戦いを描いたゲームです。
カード、(背柄が異なる)3種の103枚
加えて初心者のための7枚の「情報一覧カード」があります。
あとは、このルールブックです。
各プレイヤーが、自分の条件を満たすことです。
プレイヤーの人数に合わせて、使用する役割カードを選びます。
使用する役割カードをシャッフルして裏向きに配ります。
保安官プレイヤーはカードを表にして公開しますが、他のプレイヤーは役割を伏せたままプレイを開始します。
16枚のキャラクター・カードをシャッフルして、表にして1枚ずつ配ります。おのおのの名前と能力を全員に公開します。
さらにもう1枚の別のキャラクター・カードを受け取り、それを裏にして弾丸の絵をキャラクター・カードで一部隠して表示することでキャラクター・カードの弾丸で表現されるHPの現在の値を表現します。HPはゲーム中に変動します。
保安官は、カードに示されたHPよりも1多いHPを有します。
80枚のプレイ・カードをシャッフルし、裏向きにして各プレイヤーに、弾丸の数だけ配ります。残りは山札です。
1枚ずつ情報一覧カードを配ります。
注:最初のプレイでは、13枚の「スペシャル・カード」を除いた簡易ゲームをすることもできます。
各キャラクターは個別の特殊能力を持ちます。
弾丸がキャラクターのHP、すなわち死ぬまでに撃たれることのできる回数を示します。
加えてこの弾丸は、ターン終了時にそのキャラクターが手札に残せるカードの枚数も示します。
プレイや時計回りにターン制で進行します。最初は保安官からです。
各プレイヤーのターンは、次のフェイズから構成されます。
現在のプレイヤーが、山札から2枚引きます。山札がなくなったら、捨て札をシャッフルして新しい山札にします。
任意枚数の手札を自分または他のプレイヤーに使用できます。使用を強制されることはありません。次の2つの制限を除き、任意枚数のカードを使用できます。
カードをプレイ内容は、そのシンボルで示されています。詳しくは後述します。BeerカードとMissed!カード以外のカードは自分の手番にのみプレイできます。
通常のカードはただちに解決され捨てられますが、青枠のカードは、そのプレイヤーの前に置かれて残ります。
カードの効果は、捨てられるかゲームから除かれるかJailやDynamiteなどの特殊な状況になるまで持続します。
第2フェイズの終了後、手札制限を上回るカードを持っていたら捨てて、ターンを終了します。手札制限は「現在のHP」に等しい枚数です(※キャラクター・カードのHPではありません)。
最後のHPを失ったプレイヤーは、その時に即座にBeerカードで回復させない限りは、ゲームから脱落します。
脱落したプレイヤーは自分の役割を明かし、すべての手札を捨てます。
ゲームは次の状況の時に終了します。
a)保安官が殺された時:
裏切者が唯一の生存者だった場合は、裏切者の勝利。そうでなければ、すべての無法者の勝利。
b)すべての無法者と裏切者が殺された時:
保安官とすべての保安官代理の勝利。
すべての無法者が殺されても、裏切者が生存していればゲームは続きます。この時は、裏切り者は1人で保安官と保安官代理と戦わねばなりません。
新しいゲーム:
次のゲームを続けて行う場合には、「生存した」プレイヤーはその「キャラクター」を引き続き続けることもできます(手札や置いた札は戻してください)。
死亡したプレイヤーはキャラクターをランダムに選んで次のゲームを始めます。
保安官をランダムでなく持ち回りで行うこともでき、この場合にはゲームを開始する前にそれを決めてください。他の役割はランダムに決めてください。
キャラクター間には「距離」が存在し、それはテーブルの時計回りまたは反時計回りでのプレイヤー人数に相当します。
距離は極めて重要です。多くの武器は射程が1だからです。
キャラクターが死亡した場合には、そのプレイヤーは数えず、互いの距離はより接近することになります。
距離を変える2種類のカードがあります。
Mustang:
ムスタング所有プレイヤーへの、他プレイヤーからの距離は1増えます。
ムスタング所有プレイヤーから他プレイヤーへの距離は変わりません。
Appaloosa:
アパロッサ所有プレイヤーは、すべてのプレイヤーを狙うことができ、その距離は1減ります。
他のプレイヤーからの距離は変わりません。
もともと距離1のものは、変わりません。
最初はプレイヤーは武器を持たないので、距離1(左隣か右隣)の相手しか狙えません(これはカードによらず、全員がコルト45を所有しているものとして扱っています)。
距離2以上の相手を狙うには、相応の武器を必要とします。武器カードは青枠で、射程が描かれています。
武器カードは一度使用したら、そのまま置いて取り除くまで使用を続けられます。
一度に1個の武器しか使用できません。新たな武器を使用したい場合は、現在使用している武器を捨てます。
武器カードが無くても、コルト45は使用状態になっています。
BANG!カードが、相手のHPを削る主要な方法です。カードを使用するには、
a)相手との距離を測り、
b)武器がその射程内にあるかどうか
を見ます。
BANG!カードを使われたプレイヤーは、(自分のターンでなくても)Missed!カードを持っていればただちに使用してそれを「外れ」にできます。それができなければHPが1減ります(キャラクター・カードの弾数をずらします)。HPがゼロになれば、ただちにBeerカードを使わない限りは死亡します。
結果にかかわらず、使用したBANG!カードは捨てます。
このカードは、プレイヤー自身のHPを1回復させます。ゲーム開始時HPよりも大きい値にはできません。
他のプレイヤーを助けるために使用することはできません。
次の2つの方法で使用できます。
a)通常通り、自分のターンに使用する。
b)撃たれて最後の1点が失われる致死ダメージ時に使用できます。致死でなくただ撃たれた時には使用できません。
いくつかのカードには、トランプのカードが記されています。
このカードを使用する際には、そのプレイヤーは山札から1枚をめくり(ドロー)、左下のトランプマークと数字を見て、そのままそれを捨てます。
結果がカードに記されたものと一致していれば、そのカードは使用成功になります(ドローしたカードは、常にそのまま捨てられます)。失敗すれば、そのカードの効果は得られません。
カードによってはマークだけでなく数字の強弱も照合の必要があります。数字は2-3-4-5-6-7-8-9-10-J-Q-K-Aの順です。
Missed! | |
BANG! | |
Beer。特に記述がない限り、そのプレイヤーのみ回復します。 | |
カードを1枚引く。任意のプレイヤーを指名して、そのプレイヤーの手札をランダムに引くか、またはそのプレイヤーの前に置いてあるカードを1枚選んで取ります。 プレイヤーを指定しない場合には山札から取ります。いずれの場合でも、カードはプレイヤーの手札に加えます。 |
|
カードを捨てさせる。 プレイヤーを指名して、そのプレイヤーの手札をランダムに1枚、またはそのプレイヤーの前に置いてあるカードを1枚選んで捨てさせます。 | |
このカードは、距離にかかわらず相手を指定して使用することができます。 | |
このカードは、距離にかかわらず他のプレイヤー全員(自分は除く)に効果を与えます。 | |
このカードは、射程内のプレイヤーにのみ効果を与えます。 | |
このカードは、距離1のプレイヤーに対してのみ効果を与えられます。距離はムスタングとアパロッサの補正を受けますが、武器の補正を受けません。 | |
このカードは、使用するプレイヤーから他のプレイヤーへの距離を1減じます(→アパロッサ)。 | |
このカードは、使用するプレイヤーへの距離を1増します(→ムスタング)。 |
本のアイコンの特殊なカードが6種類あります。
Dynamite ダイナマイト |
ダイナマイトを使用するプレイヤーは、それを表にして自分の前に置きます。それはそのターンの間残ります。 使用プレイヤーの次のプレイヤーの手番が始まる前(2枚ドローの前)に、そのプレイヤーは山札からカードを1枚めくります。結果がスペードの2-9であれば爆発します(めくったカードは捨てます)。そのプレイヤーはただちに3HPを失います。 爆発しなければ、その次のプレイヤーのターンに同じことをやります。以下爆発するか、Panic!カードやCat Balouカードで除去されるまで続きます。 DynamiteとJailの両方のカードがある場合には、まずDynamiteをチェックします。 ダイナマイトでプレイヤーが死んだ場合、それは他のプレイヤーが倒したものとして扱いません。 |
Duel 決闘 |
使用プレイヤーは、距離にかかわらずプレイヤーを1名指名します。指名されたプレイヤーは(自分の手番でなくても)ただちにBANG!カードを捨てます。BANG!カードが捨てられたら、今度は使用プレイヤーがBANG!を捨てます。以後それを繰り返し、最初にBANG!を捨てられなかったプレイヤーが1HPを失い、決闘は終了します。 注: 決闘中はBarrelやMissed!カードを使用できません。またDuelカードをBANG!カードとして使うことはできません。 |
General Store 店 |
山札から人数分のカードをオープンします。使用したプレイヤーがその中から好きな1枚を手札に入れ、以下、時計回りに全員がそうします。 |
Indians! インディアン |
使用したプレイヤー以外の全プレイヤーは、BANG!カードを1枚捨てるか、1HPを失います。Missed!カード、Barrelは使用できません。 |
Jail 牢屋 |
このプレイヤーは任意のプレイヤーの前に置くことができ、そのときそのプレイヤーは牢屋に入ります。 牢屋に入ったプレイヤーは、自分の手番の開始時に山札を1枚めくり、それがハートであれば牢屋を出て(Jailカードは捨てます)通常のターンを行います。 失敗すれば、牢屋カードを捨て、自分のターンのフェイズ1/2をスキップします(余分カードを捨てるだけになります)。 牢屋にいるプレイヤーは、狙われた際にMissed!カード、Beerカードを使用できます。 保安官に対しては牢屋カードは使用できません。 |
Volcanic 散弾銃 |
使用するプレイヤーは、1ターンに何枚でもBANG!を使用することができます。複数のプレイヤーを同一ターン内に狙っても構いません。ただしその射程は(カードにあるように)1です。 |
Bart Cassidy | HP4 | HPを失う都度、カードを1枚山札から引きます。 |
Black Jack | HP4 | 自分のターンの第1フェイズに、引いた2枚目のカードを公開しなければなりません。それがハートかダイアであれば、さらにもう1枚を引けます(公開の必要はありません)。 |
Calamity Janet | HP4 | BANG!カードをMissed!カードとして使用することができます。その逆も可です。複数のBANG!カードを使用できるわけではありません(散弾銃があれば別です)。 |
El Gringo | HP3 | 他のプレイヤーからダメージを受ける都度、1点につき1枚、そのプレイヤーの手札からカードを1枚ランダムに引きます。そのプレイヤーの手札がない場合には、なにも得られません。ダイナマイトによるダメージではカードは引けません。 |
Jesse Jones | HP4 | 自分のターンの第1フェイズに、1枚目を山札から引くが、他のプレイヤーの手札からランダムに1枚引くかを選択できます。2枚目は山札から引きます。 |
Jourdonnais | HP4 | 常にBarrelカードを持っているかのごとく扱います。すなわち、撃たれた際には山札を1枚めくり、それがハートであれば外れます。Barrelカードを置いていたら、2回目のチェックを行うことができます。それに失敗しても、Missed!カードを使用することもできます。 |
Kit Calson | HP4 | 自分のターンの第1フェイズに、上から3枚のカードを見てそのうち2枚を手札に入れられます。残り1枚は、裏向きに山札の上に置き直します。 |
Lucky Duke | HP4 | 「ドロー」判定が必要な際に、山札の上から2枚をめくり、好きな方を使用できます。判定後、2枚とも捨てます。 |
Paul Regret | HP3 | 常にムスタングを持っているかのごとく扱います。すなわち、他のプレイヤーからの距離は1増えます。実際にムスタングを有している場合には、距離は2増えます。 |
Pedro Ramirez | HP4 | 自分のターンの第1フェイズに、引き札を山札からではなく、捨て札の1番上から取ることができます。2枚目は山札から引きます。 |
Rose Doolan | HP4 | 常にアパロッサを持っているかのごとく扱います。すなわち、他のプレイヤーへの距離は1減ります。実際にアパロッサを有している場合には、距離は2減ります。 |
Sid Ketchun | HP4 | ゲーム中いつでも、手札2枚を捨てることで1HPを回復できます。能力を一度に2回以上使用することもできます。ただし開始時HPを上回ってはいけません。 |
Slab the Killer | HP4 | 彼に撃たれた他のプレイヤーは、回避に1枚でなく2枚のMissed!カードを必要とします。Barrelチェックも、成功したとしてもMissed!1枚ぶんになります。 |
Vulture Sam | HP4 | 他のプレイヤーが脱落した際に、そのプレイヤーの手札および使用していた場札すべてを手札に加えられます。 |
Willy the Kid | HP4 | 一度に何枚でもBANG!カードを使用できます。 |
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