#26 喝采のごとく…

2006.9.26作成
2006.10.4修正

最終回

暴徒「おい、ヴェッティだ!」
暴徒「もう1人の悪魔がいるぞ!」
暴徒「悪魔を吊せ!」

今週は最終回なので、アバンもオープニングもなく本編からいきなり入ります。宇宙戦艦ヤマト以来の日本の伝統です。

そしてシーンも、ちょうど先週のラストシーンからの続きです。

果たして僕らのヴェッティは、狂信者のリンチ殺人の目から逃れることができるのでしょうか。

言われなくても、スタコラサッサだぜぇ

そんなヴェッティを救ったのは、上空からの砲撃でした。

いち早く異変に気がついたコンラッドの功績です。

砲撃のダメージは周囲の狂信者たちを蹴散らしましたが、ヴェッティにはなぜか被害を与えていません。

ご都合主義ソレイユバリヤーでも張っていたのかもしれません。

モヒカン「おしまいだ…何もかも…」

一方その奥では、矢傷に倒れた信者の屍の中をモヒカンが立ちつくしていました。信者と帝国のコート・ドール争奪戦の跡のようですが、戦っていた相手がどこに行ったのかはよく分かりませんし、モヒカンが絶望している理由もよく分かりません。

モヒカン「レイチェル様…」
レイチェル「出航の準備をなさい。」

コート・ドール放棄

部下「陛下!」
ヴェッティ「戦況は?」
部下「五分五分といった所です。しかしコート・ドールの主要施設は奪還しました。」

「吊せーっ!」
「吊せーっ!」
「悪魔を吊せーっ!」

老若男女を問わず、ものすごい表情とポーズで群衆が口々に叫びます。

血を求める狂信者の群れの望みを叶えるべく、ゴルナの死体が吊されました。ぶらーん。

いやあ、深夜アニメで良かったですねぇコレ。

レイチェル「みな聞くが良い。今このときよりこのレイチェルが第247代十字星教法皇である。これより我々は黒十字に至る。黒十字に仕えし神の御意志を、このわたくしが引き継ぐ。」

群衆「おーっ!」

部下「これより、バロディカを破壊します。…陛下?」
ヴェッティ「放っておけ。つまらぬ寄り道をした。ただちに戦線へ出せ。」
部下「はっ。」

こうして、ヴェッティは再びクレオの元へ戻ることになりました。

黒十字へ

クレオ「…敵艦を隕石群の外に誘い出す。ミシェルを外で待機させろ!」
一同「おうっ!」

クレオは苦悶の表情で指揮を取ります。心臓が痛んでいるのかもしれません。

B.B.「黒十字が、あんな近くに…」

バロディカを先っちょにくっつけたコート・ドールも、黒十字に向かっています。

レイチェル「行きましょう。とこしえの銀河に向かって!」

部下「陛下。黒十字が急激に肥大しています。」
ヴェッティ「それがどうしたというのかね?」
部下「はっ。失礼いたしました。」

本家ガラスの品質

帝国指揮官「み、味方だ。撃ち方やめーい!」

アイオロスは隕石群の間をすり抜けて帝国軍を翻弄し、同士撃ちをさせます。

アイパッチ「見たか、ガウェイン戦法。」

本田「王家秘伝を、提督に捧げるぅ!」

そこへアイオロスが激しい砲撃を加えると、なぜか前回は通じなかった帝国軍のガラスの装甲が粉々に砕けました。理由はよく分かりませんが、あるいはこれは気合いの問題なのかもしれません。

帝国指揮官「全艦、急速離脱!」

クレオ「…行ったぜ。」
ミシェル「てぇーい!」

2人の息はピッタリです。愛し合う2人の前に言葉はいらないのでしょう。

ミシェルが全軍で激しい砲撃を加え、帝国の偽ガラスの艦隊は撃破されつつあります。

部下「ガラスの装甲が破られました!」
ジラード「やはりまだ実戦投入は早かったということか。…ひるむな!全艦火の玉となって、敵艦隊を撃破せよ!」

行くときは一緒だよ

ところが戦闘の最中、艦隊全体が横に強く引っ張られました。

ミシェル「どうした?」
青春「黒十字だ!すげぇ力で引っ張られてる!」
ミシェル「何?」

クレオ「黒十字が?」
のび太「うん…銀河全部を飲み込む勢いだよ。」
アイパッチ「ドンパチやってる場合じゃねぇぞ!」

そんなアイオロスの目の前を、ヴェッティの御座船が猛スピードですれ違って挑発します。

クレオ「ヴェッティ…」
ヴェッティ「ついて来い、クレオ…」

アイメル「どうする?」
クレオ「行くぜ。」
一同「おーっ!」

視聴者の期待を裏切らない単純バカな奴らです。

ミシェル「クレオ!どこへ行く気だ!?」

さっきはあれほどクレオと心を合わせたミシェルでしたが、あっさり捨てられたようです。

戦線を離脱して御座船を追ったアイオロスでしたが、またしても双方はすれ違います。

クレオ「野郎…心臓抜きだっ!」

そしてアイメルの操縦のもと、アイオロスはいつもの変形をしますが…。

のび太「…アイメル、傷が!」
アイメル「っせえ!行くぞ!」

しかし御座船がアンカーを打ち出すという第4話のアレを思い出させる展開で、またしても心臓抜きは失敗します。
傷がうずいたアイメルの手元が狂ったからというよりは、本田が王家秘伝の紋章を打ち込まなかったのが原因のような気がします。

クレオ「反転180度!」
ヴェッティ「180度回走!」

そして傷の痛みにこらえつつ再度狙いを定めて操縦桿を握るアイメルの手に、のび太が持ち場を離れて手を添えます。

のび太「行くよ。一緒に。」

おお、これはポイントが高いぞのび太。これでアイメルのハートもゲットだぜ!

いよいよ今度こそ本当に両艦が正面衝突と思われたその時、ヴェッティの右眼のソレイユが光り輝きます。

ヴェッティ「クレオーーーーーッ!」

呼応してクレオの心臓のソレイユも光り輝きます。

クレオ「ヴェッティーーーーーッ!」

2人のソレイユの輝きが艦全体を包み、そして2筋の光は激突しました。

この瞬間に何が起こっているかは定かではありませんが、とりあえず第4話のあのときよりも激しいソレイユパワーがぶつかっていることを考えると、今度は2人とも下半身も含めて全裸になっているのではないでしょうか。

沈むくじら

ジラード「敵の旗艦に攻撃を集中しろ! 撃って撃って撃ちまくれ!

ついにくじら艦の司令室が火を噴きます。

一同「うわーっ!」

ミシェル「つっ…ジャン!」

爆発の中、ミシェルをかばったジャンが背中に破片を受けます。かなりでかい奴が刺さっています。

ミシェル「しっかりしろ、ジャン!」
シルア「おじいさま!」

ジャン「ラ…ラシーヌ様…クレオ様と…クレオ様とお幸せに…。」
ミシェル「何を言う。ジャン!」
シルア「おじいさま!死なないで!」

こんな時でもミシェルの「女の幸せ」を案じるジャンに視聴者も貰い泣きです。

周囲を見渡すと、青春やのっぽも倒れており動きません。ミシェルは艦を捨てる決定を下しました。

ミシェル「総員、退艦せよ…。」

ミシェルたちは小型艦で脱出しました。

ジラード「とどめは私が刺す!全速前進! 見ておれ、これがサムライの戦だ!」

お前はいつからサムライになったんだジラード。

青春「まだ死んでねぇぜ…」

司令室に残っていた青春とのっぽが、むっくり起きあがって操縦桿を握り、艦を再び前進させます。
彼らは敢えて死んだふりをしていたのかもしれませんが、それよりも死亡の確認もせずに彼らを置いていったミシェルに視聴者もびっくりです。最終回になってもやっぱりミシェルはヘタレのままでした(泣)。
ちなみにくじら艦は手込め式なので、弾ごめ担当の誰かもミシェルに置き去りにされた可能性が高いです。

シルア「ミシェル様、あれを!」
ミシェル「誰だ!誰が艦を動かしているんだ!?…はっ! ゲイリー! ノルディアン!」

青春とのっぽは、最期の最期にミシェルに名前を呼んで貰えました。

ジラード「ええいっ!旧王家の亡霊がっ!」

ジラードは激しい砲撃を続けますが、それでもくじら艦の特攻を阻むことはできません。

のっぽ「俺たちも風になるっちー!」
青春「我が青春に悔いなぁし!」

ジラード「なぜ沈まぬ!なぜ!」

それはこのトンチキ宇宙にも慣性というものがあるからだと思いますよジラードくん。

ジラード「うわぁーっ!」

今回の損失
人民軍 青春、のっぽ、くじら艦
神聖皇帝軍 ジラード、指揮艦

乱戦

バロディカのレイチェルは、信者たちと一緒に黒十字に飛び込むべく一心に祈りを捧げています。

一方こちらの戦場では、オバサンが美少年軍団を率いて戦っています。

オバサン「敵の装甲はもろくなってる! 一気にかたをつけるよ!」

しかしそんなオバサン艦を、背後から撃つものが現れました。

部下「新手だ!後ろを取られた!」
オバサン「何だって?いつの間に?」

コンラッド「甘いんだよ。」

オバサンはこのままコンラッドに討たれてしまうのでしょうか。

そして、こちらは正面衝突をしたアイオロスと御座艦。アイオロスの舳先が御座艦に突き刺さって止まったようです。

クレオがアイオロスの甲板の上で、ヴェッティの親衛隊と剣を交わしています。

この世界の宇宙船の回りには空気と重力があるということをこのうえもなく明快に描いた構図です。明快に描かれるまでもなく分かってましたけど。

親衛隊と戦いつつヴェッティを求めるクレオの目が、向かいの御座艦の甲板の上に立つヴェッティの姿をとらえました。

ヴェッティ「捜し物は見つかったかい?」

いよいよ、2人が最後の決着をつける時がきたようです。

甲板上の決戦

ヴェッティ「思い知るがいい…わたしに戦いを挑んだその愚かさを!」

ヴェッティは剣を抜き、クレオを誘います。

クレオ「うぉぉぉぉぉぉ!」

クレオは戦っているアイメルやアイパッチも飛び越えて、ヴェッティのもとへダイブします。

ここでヴェッティもダイブしていればオープニングのアレの再現でしたが、ヴェッティはクレオをそのまま受け止めました。

みんながそんなことをしている間にも、艦全体が黒十字に向かってどんどん引かれていきます。

アイパッチ「傷の具合はどうでぃ?」
アイメル「余計なお世話だ、酔っぱらい!」

一方、のび太と一緒に大砲を撃って敵を蹴散らしていた本田は、火を噴きつつこっちに落ちてくる脱出船を発見したため、大砲を放り出してダッシュします。

折しも脱出船からは、ミシェルとシルアがジャンを抱えつつ飛び降りようとしている所でした。

本田は3人を空中でキャッチしてから、さらに爆発を背中で受け止めるという技を見せました。

ちなみに敢えてこのキャプではスルーしますが、実はこのへんの一連のシーンは割と超絶な作画が入っています。実際の画面でご覧になれない方は、このカットの逃げる手前の男のあたりでその雰囲気を汲んでいただければと思います。

アイパッチ「ハイザック!」
シルア「ハイザックさん!」

例によってでっかい破片が刺さっていますが、ジャンじいならともかく本田がこの程度では死なないと思います。

本田「王家秘伝の純情は、永遠なり…」

本田は決めセリフをつぶやくと「がくっ」と崩れます。どう見てもシルアの気を引くためにやってますコイツ。

シルア「ハイザックさん!」

ヴェッティ「この世に生を受けた時から、我々は、戦う運命(さだめ)にあった!」
クレオ「いい加減目を覚ませ、ヴェッティ!お前の敵は俺じゃねぇ!」
ヴェッティ「わたしは負けない、決して!」
クレオ「ヴェッティ!」

そして激しい剣戟のすえ、クレオはヴェッティの剣を叩き折って飛ばすことに成功します。

しかしながらそこをクレオが斬りつけたところを、ヴェッティは残った剣の部分で受けとめ、さらに左手で抜いた因縁のロト王家の剣をクレオに突き刺しました。今度は堂々たるヴェッティの勝利です。

ヴェッティ「なんびとも私の上に立つことは許されない。なぜなら私は神聖皇帝!

とうとうクレオを負かして勝ち誇って叫ぶヴェッティですが、言っていることはよく分かりません。

パロディカ消滅

コンラッド「完膚無きまでに叩き潰せ。それが皇帝陛下からの勅令だ。」

B.B.「やぁねぇ、時代を読めない男って。」

レイチェル「レイチェルはひと足さきに旅立ちます…ヴェッティ様…あなたのなすべき事はただひとつ…はやく、それにお気づきを。」
モヒカン「猊下。いよいよです。」
レイチェル「闇罠の黒十字を越えし賜いし時、汝、とこしえの銀河を手に入れん…。」

レイチェル「ああ…銀河が、銀河が泣いている…」

いつコート・ドールの先っぽから外れたのかはよく分かりませんでしたが、こうしてパロディカとレイチェル、狂信者一同は光に包まれて消滅しました。

そしてコート・ドール本体も、無数の細かいブロックに分かれて拡散していきます。

パロディカに集まっていた信者でない一般市民は、ここで一緒にお亡くなりになってしまったのでしょうか。

部下「こっ…コート・ドールが、勝手に分離しています!」
コンラッド「何だと?いったいどういうことだ。」

鶏頭「全領土艦の制御が効かなくなっています。このままでは、バルドー領は…。」
B.B.「あっ…」

その一方で、アイオロスと御座艦が離れていきます。御座艦にはクレオとヴェッティだけが乗っています。

アイメル「あっ…」
ミシェル「クレオーっ!」
アイパッチ「まずい!黒十字に引き込まれっぞ!」

クレオの心配をしている場合ではありません。

決着

剣を食らってなおも立ち上がろうとするクレオに、ヴェッティが言葉責めをかけます。

ヴェッティ「分かるかい?クレオ…この剣はゴルナがコルベーユ王を殺したときのものだそうだ。」
クレオ「俺たちの…親父を…」

ヴェッティ「そうだ…そして父を殺したこの剣で、もう1人のわたしが死ぬわけだ…。」
クレオ「しゃらくせぇ!」

クレオはなおも剣を振り上げますが、結局、やはりヴェッティにやられてしまいます。

クレオ「ヴェッティ…お前はなぜ戦う?」
ヴェッティ「ゆるぎない力を手に入れるためだ!」

剣が刺さったままクレオは問いかけます。決着がついたためか、2人のソレイユが輝きを失っていきます。

クレオ「ちがう…お前の求めているものは…そんなもんじゃねぇ…。」
ヴェッティ「では何だ? わたしの求めているものとは? …言え!」

不敵に笑うクレオに動揺して柄も落としてしまうヴェッティですが、どうやらクレオがハッタリ小僧だというのを忘れているようです。剣はともかく、口喧嘩ではクレオの勝ちのようです。

ばらばらになったコート・ドールの破片ブロックが、互いにくっついて合体していきます。この合体形式ではおもちゃ化は難しそうです。

コンラッド「銀河統一は我ら神聖皇帝軍の宿願。これが神の意志だと言うなら、我々は何だ…? 何のために戦い続けてきた? 我々は一体、何のために…?」

ブロックに挟まれたコンラッド艦が爆発します。コンラッド死亡。逃げ損ねたというよりは、逃げる気を無くしていたのかもしれません。

アイパッチ「おい!どんどん離れてくぞ!」
アイメル「操縦が…効かねぇんだよ…」

泣きながら操縦桿を握るアイメルでしたが、どうにもならないようです。連中がコクピットに戻っている所を見ると、アイオロスの甲板上にいた皇帝軍の兵士は全員死亡したようです。

のび太「風はやがて嵐を呼ぶって、このことだったの…?」

それは予言でも何でもない、ただのエッカルドの口癖だと思うのですが…。

ヴェッティ「言えクレオ! わたしの求めているものとは何だ!? わたしの求めているものとは!」

ヴェッティはクレオの肩をゆさゆさして問いつめますが、クレオは答えません。というよりもう眼に光がなく、すでにお亡くなりになっているようなのですが。

そうこうするうちに御座船は炎に包まれて爆発します。クレオの身体も炎に包まれました。

ミシェル「クレオーっ!」

ヴェッティはどこに行ったのでしょうか。

三途の川

画面は一転、静かな金色の川で対話する2人の姿に切り替わります。これは2人の精神世界ということなのでしょうか。

ヴェッティ「教えてくれ…わたしの求めているものとは一体…。」
クレオ「生まれた時から、お前が失ってしまったもの…そしてお前がもっとも忌み嫌うものだ。」
ヴェッティ「そうだ。わたしはずっと1人ぼっちだった。1人でそれに気づかないまま力だけを求め、それゆえにもっとも求めていたものを失い続けた。」

ヴェッティ「クレオ、お前には…。」
クレオ「よく分からねぇ。ただ俺にはエッカルドが居てくれた。だがなぁヴェッティ、お前は1人なんかじゃないぜ…」
ヴェッティ「…!」
クレオ「ギルティの言ってたことが、やっと分かった。鉄の鎧をまとうのが俺だというなら、愛の神はヴェッティ、お前だ。」

ヴェッティ「わ…た…しが?」
クレオ「そうだ。これからお前は愛のために生きろ。」
ヴェッティ「わたしが…愛のために…。」
クレオ「お前の薔薇はいま、花開いたんだ…。」

一方、こちらの世界では全領土艦の破片がひとつに合体しようとしています。

すべての破片は巨大な雪印マークになりました。以前ラルフがオルレアン地下遺跡の壁画で見たように、これが古代巨大戦艦の完成形のようです。

全員を乗せたまま、アイオロスは古代巨大戦艦に引き寄せられていきます。

アイオロスが古代巨大戦艦の中心部にぴたりとはまります。どうやらアイオロスが作動のためのキーであったようです。ヴェッティに壊されなくて良かったですね。

古代巨大戦艦が激しく光り輝き始めました。

そして画面は暗転し、無音になりました。

静かにミシェルのモノローグが流れます。

「そして、私たちの長い戦いは終わりを告げた…。」

劇場であれば気の早い人が席を立って出ていってしまうかもしれないような演出です。

アバンタイトル

「宇宙の神々がこの星々を創ったというなら、我々人類を、いや、生命の根源を生み出したのはいったい誰なのか…。」

これは第1話のアバンの台詞です。第1話からここまでは、ミシェルの回想ということだったのでしょうか。

「もしその答えがあるというのならそれは、風の中、風だけが知っている…。」

シルア「ミシェル様、お時間です。」

第1話アバンと同様に、外を一条の光が横切ります。でもこの時点ではアイオロスは雪印の中心に固定されているので、これが何だったのかは結局とりあえずです。単に別の船が思わせぶりに外を飛んでいただけかもしれません。

「思えば長い道のりだった。だが、これですべてが終わったわけではない。終わりはまた、新たな旅の始まりでもあるのだ。」

ミシェルはルネッサンスな盛装をまといます。結婚式のヴェッティをも軽々と飛び越えたOkamaセンス爆発で、ぼんぼり紐をくわえた両肩のオウムに視聴者の眼は釘付けです。

ジャン「ミシェル様。みなさまお待ちかねでございます。」

画面には出ていませんが、重傷を負ったジャンじいが出迎えている所を見ると、どうやら最後の戦いから数ヶ月は経過しているようです。

最後の演説

ミシェルは群衆に語りかけます。

「永劫の時を超え、ついに我々はひとつとなった。いま立っているこの領土戦艦こそ、我々の故郷であり原点である。」

B.B.と鶏頭執事軍団(複数いたんですね)もおとなしくミシェルの演説を聴いています。

「我々は今日、終焉を迎えた銀河に別れを告げ、蘇った古代のテクノロジィで新天地へ向けて旅立つ!」

旦那様大閣下、生きてたー! 涙で画面が見えません。

しかもよく見ると、右の柱の陰に別に生きていなくてもいい人までいます。ヘクター…。

「我々がひとつになって新たな力を手に入れたように、我々の力で未来を手にするのだ!」

クレッティ誕生

演説を終えて廊下を歩くミシェルの耳に、ハーモニカの音色が聞こえてきました。ミシェルはその音の主を発見します。

ハーモニカの主の後姿が、クレオの後姿を思い起こさせます。

ハーモニカの主はヴェッティでした。オシャレなヴェッティとは思えない崩れた格好です。またこのヴェッティが機械の身体でないことにも注意が必要です。あるいは首の下は全部クレオなのかもしれません。とりあえずひんむけば分かるとも思えますが。

ヴェッティ「見事な演説だったよ。」

ミシェル「わたしにできるのはここまでだ。あとはお前がみんなを導いてくれ。」

ヴェッティはミシェルに、いま吹いていたハーモニカを投げます。

ヴェッティ「風が最後に、きみに渡してくれと。」

ヴェッティ「…われわれの未来、必ず切り開いてみせるよ。わたしの中の、もう1人の私とともに。」

画面はまた三途の川に戻りました。今度は、いつの間にか一緒の舟に乗っています。

ヴェッティ「結局わたしは自分のことしか考えていなかった。私は皇帝にふさわしい人間ではない。」
クレオ「それが分かっているなら、俺の命をやろう。」
ヴェッティ「…!」

クレオ「そのかわり、お前が未来を切り開け。」
ヴェッティ「お前はそれでいいのか?」
クレオ「自分のためだけに生きた一生は死ねば終わりだが、他人(ひと)のために尽くした一生は、死んでも生きた証が残る。」
ヴェッティ「生きた、証…。」

これまでクレオが他人のために生きてきたかどうかは甚だ疑問ですが、これは「最後に善行を積めばすべて良し」という懐の広い宗教観を示しているのかもしれません。

クレオは自分の心臓に「ぐい」と手を入れ、ソレイユの塊を取り出してそれをヴェッティに渡します。まぁ精神世界なので、何でもありです。

ヴェティ「クレオ…。」

小舟は金色の光に包まれます。後のヴェッティが眼帯をしていることから、ここでクレオはソレイユをヴェッティの眼に押しつけているのかもしれませんし、あるいは2人の全身が融合を始めているのかもしれません。

2人のソレイユ融合は現実の世界(笑)にも反映されたらしく、雪印全体が金色の光に包まれて黒十字の前から消えます。

…と、いうことが何ヶ月か前にあってどうやら現在に至ったようです。

現在地がどこの宇宙かは実の所よく分からないのですが、アバンでの宇宙空間が黒かったことから、とりあえず元のトンチキ宇宙ではないようです。あるいは黒十字から十分に離れているだけかもしれませんけど。

ちなみに、ここはまだいわゆる「私たちの宇宙」ではないようです。理由は最後に分かります。

ヴェッティ「いま、風が囁いたよ…。」
ミシェル「…ああ。」

ヴェッティ「重い鎖は解き放たれた。天使の翼を広げ…。」
ミシェル「…お前だけの、風になれ。」

旅立ち

ヴェッティがアイオロス号の艦長席に、お行儀悪く座ります。

のび太「時空波動の周期、捕捉。」

アイパッチ「よっしゃあ! ソレイユタービン出力全開!」

シルア「発進準備、完了!」
本田「ん。」

どこに座ってるんだよシルア。お父さんは悲しいよ。

アイメル「あたいらも、時空を越えて風になるぜ!」

ミシェルは艦長席の横という定位置に立って微笑みます。横に座るのはヴェッティですけど。

しかし中のひとが半分クレオだからって、みんなあっさり艦長ヴェッティを認めてしまうのか…まあ半年やそこらはたっているかもしれないけど。

ヴェッティ「発進!」

ヴェッティの右眼の金色のソレイユも、いつの間にかなくなっています。

雪印の中心のアイオロスが金色に光り輝きます。

雪印全体が金色の光に包まれます。

こうして彼らは旅立ちました。

果たして彼らを待ちうける新天地は、宇宙に空気や重力があったりする所なのでしょうか。

ともあれこれで半年の間、視聴者をルネッサンス宇宙に誘ってくれた「ガラスの艦隊」全編は終了です。本当にありがとうございました。

新天地

エンディングでは、第2クールED曲「彼方へ…」がいつものように流れます。

ただし(これは最近のアニメの常ですが)絵の方は最終回オリジナルです。

いまは無人になったアバンの部屋の窓の外は、降りしきる雪です。まあここは領土艦なので、これは別に不思議ではありません。

そして窓の外に、青い惑星が見えてきました。どうやらここが彼らの新天地のようです。

たぶんここは1万年と2千年くらい前の我々の地球で、彼らは大西洋に領土艦ごと着陸して居を構えるのだと思います。

CM

今回、筆者は諸般の事情により朝日放送版を観たわけなのですが、朝日放送版では本編の後にDVDと、番組のCMが流れていました。テレビ朝日とは違いますね。

ミシェル「…アニメ『ガラスの艦隊』、毎週木曜深夜放送中。」

たったいま全編が終わったと思ったのですが、また放送してくれるのでしょうか(笑)。


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