#25 打ち切り血戒のごとく…

2006.9.6作成
2006.9.9修正

アバンタイトル

遠い過去から未来に至る、無限の宇宙。その宇宙を舞台に、神と悪魔は戦い続ける。人の心もまた宇宙。そうだ、互いを愛し傷つけあう2人の自分。それこそが神と悪魔。そして、神と悪魔が戦い続ける場所、それこそは己の心なのだ。

なんか唐突に悪魔とかいう単語が出てきた感もありますが、まあ今週は、確かにそういう話でしたね。

銀色の髪のヴェッティ

ヴェッティ「どうした。」
ミュスカ「陛下の…御髪(おぐし)が。」

金髪であったヴェッティの髪が、気がついたら総白髪になっていました。よほど怖い目に遭ったのでしょうか。

ヴェッティ「どういう事だ!」
ミュスカ「ヴェッティ様は帰還の途中で倒れられ、2日もの間、お目覚めになられませんでした。」
ヴェッティ「…そうか。」
ミュスカ「かなり深刻な状態です。申し上げにくいのですが、次の発作が起きたら、おそらく…」
ヴェッティ「もはや一刻の猶予もないな。」

そこへ、そんな空気をまったく無視したレイチェルが、花輪を持って入ってきました。

レイチェル「あなた♪ほらほら見てくださいな♪…まあ、お美しい御髪ですこと♪ うふふ…。」

明るすぎるのが怖いレイチェルは白髪のヴェッティにもまったく動じず、ヴェティに花輪をかぶせます。

レイチェル「そうそう。あなたのかわいいラルフくんは、自分探しの旅に出たんですって♪」
ヴェッティ「…! やはりお前だったのか。ラルフに何をした!」
レイチェル「わたくしは何も。それよりわたくしたちも、旅に出ませんか?」

ヴェッティはレイチェルがラルフを始末したことに気がついたようですが、これ以上は追求しません。かわいそうなラルフきゅん。

ところでこのレイチェルが「手を取る」カットが公式で放映前に発表された時に、ヴェッティが白髪であると同時に「左手が機械の腕ではない」ことの謎が一部で話題になったりもしたのですが、蓋をあけてみればこちらはただの作画ミスであったようです(笑)。

ヴェッティ「目障りだ。消えろ!」
レイチェル「いやです!おっしゃったではないですか!わたくしたち2人が1つになって、銀河を統一し迷える人民を救うと!」

ヴェッティはレイチェルを振り払って、着替えて部屋を出ていきます。

ヴェッティ「だが君は『愛の神』ではなかった。そして銀河統一の真の目的は、私の命をつなぐことだ…。」
レイチェル「あなたの命をつなぐ…? たったそれだけ?」
ヴェッティ「お前も人民どもも、そのための道具にすぎない。」
レイチェル「十字星教法王の娘であるこのわたくしが、ただの道具…。」

進軍開始

ジラード「予定より遅れているではないか。」
コンラッド「門外不出、王家秘伝のガラスの製造法だぞ? そうたやすく行くか。」

どうやら第18話のこのへんで研究していた王家秘伝のガラスの量産に、コンラッドが成功しつつあるようです。

ジラード「それより、人民軍に寝返る領主があとをたたない。大丈夫なのか?」
コンラッド「無論だ。おかげで奴らの向かうバルドー領の居場所を突き止めた。」

この2人はあるいは手柄を争っている関係かとも思っていたのですが、お互い口は悪いものの案外と仲良しさんで役割分担をして協力していることがよく分かります。あるいはこれもヴェッティの人徳なのでしょうか。

ヴェッティ「では、いよいよだね?」
コンラッド「…陛下、御髪をどうなされたのですか?」
ヴェッティ「案ずるな。」

コンラッド君。独裁者に対してその手の不用意な発言はしばしば命取りになると思いますので、気をつけた方がいいですよ。

ヴェッティ「全艦隊、バルドー領に向けて出撃だ。」
コンラッド「はっ。」
ヴェッティ「しかし、わが神聖無敵艦隊がまだ。」
ヴェッティ「間に合わせたまえ…今使わずして、いつ使うというんだい?」

どうやら「神聖無敵艦隊」とは、量産型ガラスの艦隊を指すようです。あとのないヴェッティは最後の戦いに向けての進軍を開始しました。

のび太ガンガレ

先週重傷を負ったものの、すでにぴんぴんしているアイメルをのび太が看病しています。

のび太「ホントにアイメルは悪運が強いよね。これほどの傷を負ったのに助かっちゃうんだからさ。」
アイメル「悪運ってのが余計だよ。」
のび太「あ、ああ…」

アイメルのハートを射止めるせっかくのチャンスなのですが、つい憎まれ口で外してしまうのび太なのでした。

アイメルを元気づけるため、のび太は自分でわざとメガネを落としますが…。

のび太「…ああっ、嘘。メガネメガネ。」
アイメル「…。」

アイメルは乗ってきてくれず、仕方なくのび太は自分でメガネを再度拾います。寒すぎです。

のび太「…アイメル、クレオと何かあったの?
アイメル「…!」

意を決したのび太は、気になっていた先日の山小屋の一夜の件をアイメルに聞くことにしました。

アイメル「…べつに。」
のび太「ぼく…あの日さ…クレオとミシェルが一緒に帰ってくるの、見たんだ。もしかしてあの2人…。」
アイメル「っせーんだよ! あたいのことはいいから、クレオを助けてやれよ! いまあんたを必要としてんのは、あいつの方だろ!?」

筆者としては4人の関係を丸く収める意味でこの2人にはくっついて欲しいと思うのですが、見てるこっちがハラハラしてしまうような、のび太くんの手際の悪さです。

決戦迫る

アイパッチ「飾りなんか全部取っ払やいいんだよ。重量を軽くしてスピードで勝負するんだ。」

最後の戦いが迫る中、アイパッチ、本田くん、のび太…といったガラ艦クルーは、人民軍に自らの持てる技術をレクチャーし続けています。

一方、バルドーの領土艦は続々と加わる小さな領土艦を併合して、次第に大きくなっていきました。

クレオと一発やって疲れも吹っ飛んだミシェルも不慣れな政治力を発揮して、貴族たちを味方につけることに成功し続けているようです。

ミシェル「ヴェッティの支配から逃れるため、辺境の地へ移動した領土艦、そして強制的にコート・ドールに併合されていた領土艦の一部も、我々の側についていただいた。」
オバサン「それでも兵力はまだ7:3ってとこだね。」
B.B.「どうなの?風のぼうや。」
クレオ「十分とはいえないが、まあ上出来だろう。」

のび太「大変だ!神聖皇帝軍が、大艦隊を率いてこっちへ向かってるよ。」
ミシェル「遅かれ早かれ見つかるとは思っていたが…。」
B.B.「…いよいよね。」
オバサン「こちらの体制はまだ十分じゃないよ。戦いは避けるべきじゃないのかい?」
クレオ「いや、絶好の機会だ。ここなら隕石を利用して戦える。受けて立つなら、今しかねぇ。」

ゴルナの真意

ゴルナ「レイチェル…レイチェル。聞こえておるのか、レイチェル。予想通り私を監禁したことでヴェッティは油断しおった。その間に部下がコトを進め、コート・ドールの機能は我が手中にある。これでようやく私の真の目的が達成できる。」

ゴルナはレイチェルと深夜の密談をしています。

ゴルナ「黒十字に至ると見せかけて、ほかの銀河へ逃げるのだ…。」
レイチェル「…とこしえの銀河を手に入れるのではなかったのですか?」
ゴルナ「黒十字に至ったところで消滅するだけ。ならばこのコート・ドールを我々の理想郷とすればいい。金の亡者となった貴族どもが寄り集まったこのコート・ドールこそ、黄金の理想郷にふさわしいだろう。」

うわぁ最低。宗教団体の長が自分が説いている信仰を信じておらずに、己の現世利益だけを考えているっていうパターンかあ。それなんて(以下略)。

レイチェル「…あの子、外に出たがっている…。」

レイチェルはそんなゴルナの言葉をスルーして、ランプの蛾を眺めています。

ゴルナ「レイチェル。どうしたというのだ? もしもの時はお前が法皇になるのだぞ!?」
レイチェル「法皇…わたくしが。」
ゴルナ「そうだ。そしてすべての民がお前にひれ伏すのだ。法皇レイチェルの前に!」

十字星教の法皇の座は男子が継がねばならねばならないというものではないようです。たとえ法皇に女の子しか産まれなくても、女系法皇だからどうのという問題は起こらないようですね。

レイチェル「すてき! 飛びます、わたくしも飛びます! ふふふふふ…。」
ゴルナ「…レイチェル…お前…。」

宮廷政治に長けた法皇も、切り札である自分の娘が完全にいっちゃっているという事態は想定外だったようです。

開戦前夜

のび太「まだ寝てなきゃ駄目だよ。」
アイメル「うっせーな。あたいがやらないで誰が操縦するんだよ?」
のび太「ハイザックもいるし、いざとなればシルアだって…。」
アイメル「あんな小娘にまかせられるか!」

身体は児童ですが、中身はすっかりオヤジのアイメルならではの発言ですね。

アイメル「…っ痛。」
のび太「ほら、ベッドに戻ろう?」
アイメル「放っとけ!」
のび太「放っとけないよ!」
アイメル「…!」

のび太「放っとけるわけないだろう! ずっと一緒に戦ってきた…仲間じゃないか。」
アイメル「仲間…?」
のび太「…あ…アイメルは、みんなに取って大切な…」
アイメル「だったらあたいをブリッジに連れて行け! ベッドの上で1人ぼっちで死ぬなんて、まっぴらだ!」

のび太「そんなこと言うなよ!死ぬなんて言うな! それにお前は…お前は…1人ぼっちなんかじゃ、ないだろ?」
アイメル「…ノビィ」

のび太くん男泣きです。だいぶポイントを稼いだのび太くんですが、果たしてのび太アイメルのエンディングはあるのでしょうか。答えは最終話で。

先行きが気になるのは、こっちのカップルも同じです。

シルア「いよいよですね。」
本田「…」
シルア「この戦いが終わった後に、私たちは生きていられるでしょうか?」

本田「もっ…もしっ…。」
シルア「もし生きていられたら、してみたいことが一杯あります! いろんな場所を旅して、いろんな人と出会って、恋をして、結婚して!」
本田「…」

このシルアの台詞って、となりに居る男を恋愛対象としては見ていないようにしか聞こえないのですが、大丈夫なのか本田。

それでもシルアは本田の手を握って満面の笑みを浮かべ、赤面までしています。天然だとしたらずいぶんに罪作りですねこの小娘は。

本田「あっ…!」
シルア「ハイザックさん…これからも、私を守ってくださいね!」

単なるボディガードと思っている可能性もありますが、果たしてこのカップルは無事に成就するのでしょうか。答えは最終話で。

アイパッチは、例によって1人で「提督」と酒を酌み交わしています。

アイパッチ「提督…自分もこれが最後の戦になりそうです…。そしたらまた、天国で一杯やりましょうや…。」

果たしてアイパッチは生き残れるのでしょうか。答えは(以下略)。

もう1人の飲んだくれの所に、ミシェルがやって来ました。思わせぶりにグラスを落としていますが、単に酔いつぶれていただけのようです。

ミシェル「…クレオ。大丈夫か?」
クレオ「…ああ。知らぬ間に寝ちまったみたいだな。」

ミシェル「お前の身体、本当に大丈夫なの」
クレオ「(遮る)しつけぇ女だな。…ん?」

安堵しつつもクレオを気遣うミシェルを遮るクレオでしたが、今日のミシェルはいつもにも増して真面目のようです。単にミシェルの乙女回路が発動しているかもしれませんが。

ミシェル「わたしは、お前が一番大事だ。」

クレオ「…そのセリフ、胸に刻んでおくぜ。」

ジャン「ミシェル様、お時間です。」
クレオ「…行けよ。」
ミシェル「1つだけ約束してくれ。この戦いが終わっても、どこにも行かないと。」
クレオ「さぁな。風は気まぐれだ。」
ミシェル「ならば私も風になろう…。」

去り際にクレオの手に手を合わせたりしつつ、ミシェルは去ります。

ジャン「クレオ様。ミシェル様のこと、よろしくお願いいたします。あのお方をラシーヌ様に戻して差し上げられるのはあなただけです。」

アバンを見る限りミシェルは風にならずどこかに腰を落ち着けるラストのようですが、果たしてクレオはミシェルのもとを去って風になるのでしょうか。答えは(以下略)。

演説

最後の決戦を前にし、ミシェルは人民軍を鼓舞すべく大演説を行います。

「愛するわが友よ。いよいよ決戦の時である。私はずっと諸君らの魂に叫び続けてきた。その気持ちは今も何ひとつ変わりはしない。だが我々はさらに大きな岐路に立たされている…。」

「さてと。行ってみようか。」

演説を聴きつつ、クレオも出撃にかかります。アイメルを含めたクルー全員も一緒です。

「この銀河はいま、終わりをつげようとしているのだ。この事態に至っても、ヴェッティはおのれの心の荒野しか見ていない。彼は銀河を愛していない。」

ミシェルの演説はヴェッティ率いる帝国軍にも響き渡ります。この世界にアンプやスピーカーはないと思うのですが、ミシェルがどれだけの大声を出しているのかは不明です。

「だが我々は違う。銀河を、そして未来を愛する。そのためにも我々は勝利し、自由と平和をこの手に掴みとるのだ!」

民衆「おーっ!」

いよいよ決戦の時です。

ガラスの艦隊

青春「敵艦隊接近!…でもよ、なんか様子が変だぜ?」

よく見ると帝国の艦にはことごとく、透明な装甲が貼られています。時間経過がよく分かりませんが、ついに帝国は王家ガラスの量産化に成功したようです。

ミシェル「あ…あれは…あれはまるで、ガラスの艦隊だ!」

最終回直前にして、やっとタイトルの意味になりました。マコネのでまかせが元じゃなくて本当に良かったですね。

開戦

ヴェッティも出撃の前に、全軍を鼓舞すべく演説を行います。

「我が神聖皇帝軍の勇者諸君! 今こそ自由と平和の仮面をかぶった悪魔を一掃するときだ! 彼らは言う。良き理由は戦争をすら正当せしむると。しかし私は言おう。良き戦争はいかなる理由をも神聖ならしむると! わたしは諸君らを平和へとは進めぬ。勝利へと進める。諸君らの平和を捨て、勝利たらしめよ!」

艦隊戦が始まりました。

ジラード「やはり隕石群を盾にしてきたか。しかしこのガラスの装甲は敗れんぞ。ひるむな、奴らを巣穴から炙り出せい!」

数に加えて優秀な装甲まで手に入れた帝国軍に、人民軍は苦戦中です。

ジャン「あれはまさしく、王家秘伝のガラスの装甲。」
ミシェル「クレオの艦を奪われた時に研究されてしまったのか…散会しろっ! 懐に呼び込んで至近距離から敵を叩け!」

そしていよいよクレオの出陣です。敵方の偽物や量産型は本物にはかなわないというのが仮面ライダー以来の日本の伝統ですが、果たしてクレオはこの「ガラスの艦隊」を蹴散らせるのでしょうか。

本田「王家秘伝のガラスとは、王家にだけ伝わるものなりぃ〜」

いつもの本田節で撃ちかけますが、どうやら今回はあまり帝国艦に大きなダメージを与えていないようです。

本田「お…王家秘伝、敗れたり?」
アイパッチ「あの装甲は本物だぜ! どうするよ!」

ジラード「ふん。馬鹿のひとつ覚えだな。行けい!今度こそあの王家の亡霊を仕留めいっ!」

これは第12話で登場して負けた「高機動艦隊」のガラス装甲バージョンのようです。やっぱり今度も3隻です。

クレオをはじめ人民軍は押されています。このまま人民軍は負けてしまうのでしょうか。

反乱

ヴェッティ「吹きはじめたな風よ。我が命の炎を燃えたぎらせるのは、もはやお前だけだ。」
ミュスカ「…陛下。」

すでに死を自覚しているヴェッティの言葉に、ミュスカは心を痛めます。

そこへ不意に司令室の照明が落ち、武装した一団がなだれ込んできます。

ミュスカ「ぶっ、無礼者!ここにおわすは皇帝陛下なるぞ!」

気丈なミュスカでしたが、一団はそんなミュスカに躊躇せず矢を放ちます。

ああっ、貴重なマ(略)が!

ミュスカ「陛…下。」

ミュスカは絶命しました。このアニメでは数少ない男性向けキャラだったのに…。

ヴェッティ「迂闊だったよ。わたしの部下にまであなたの魔の手が伸びていたとはね…。」
ゴルナ「騙し合いはお互い様。そう言ったのは陛下の方ですぞ。いや、もはや『陛下』ではない。貴様は人民を堕落させた罪人として処刑させていただく…。」
ヴェッティ「同じ理屈でコルべーユ王もその手にかけたというわけか…」
ゴルナ「…」

ヴェッティ「十字星教ではひとを殺めたものでも法皇になれるんだねぇ。」
ゴルナ「すべては黒十字の思し召しだ。」
ヴェッティ「わたしには見えているんだよ。あなたの黒々とした欲がね。」
ゴルナ「なに?」
ヴェッティ「お前は黒十字に至るつもりなどない。」

それを聞いたモヒカンの副官や部下らに動揺が走ります。彼らは教義を盲信する敬虔な信徒のようです。

ヴェッティ「このコート・ドールを礎(いしずえ)に、おのれの支配欲にかられた理想郷でも作るつもりなのだろう。」
ゴルナ「ええい、黙れ、黙れ! さらし者にしてくれる。連れて行け!」

美形部下「コート・ドールが戦線から離脱していきます!」
コンラッド「どういうことだ?」
美形部下「それが、先ほどよりコート・ドールからの応答がありません。」
コンラッド「(まさか、陛下の身に何か…?) 陛下の茣蓙船を!」

ミシェル「何? コート・ドールが? 奴らの作戦なのか!?」

帝国が一枚岩であればもはや人民軍などひとたまりもない所でしたが、これで戦いの行方は分からなくなってきました。

クレオ「煽り返し!」
アイメル「煽り返し!」
クレオ「装甲の隙間だ。心まで砕いてやれ。」
本田「は〜とぶれいか〜!」

クレオは高機動ガラス艦隊と激しい戦いをしていますが、大局には影響はありません。

宗教革命

「我らは歌う、黒十字…。」

コート・ドール(※注:パロディカ側)では多くの衛士や民が、不思議ソングを歌いながら熱心に祈りを捧げています。彼らは戦勝を祈っているというよりは、今まさに黒十字に飛び込もうとしている我が身に祈りを捧げているようです。

そんな折、信者たちが重大な事実に気がついてしまいました。

「…あっ、黒十字が遠ざかっていくぞ!」
「一体どういうことだ!」
「黒十字に至るのではないのか…?」

モヒカン「法皇。この針路では黒十字から離れる一方です。」
ゴルナ「これより我らは、黒十字からもっとも遠い銀河の果てに向かう。」
モヒカン「それではとこしえの銀河は手に入りません。」
ゴルナ「もはや手にしているのが分からんか。」
モヒカン「…?」

ゴルナ「神聖皇帝軍と人民軍は、この戦で消耗し合い、最後に力を持つのは我が十字星教だ。そしてこのコート・ドールこそ我々の理想郷となるのだ。」
モヒカン「…やはり、陛下のおっしゃっていたことは事実だったのですね?」
ゴルナ「な、なんだお前たちは?朕に逆らうつもりか?逆らうものは皆、悪魔ぞ! 悪魔は処刑すべし!」

どうやらゴルナ以外の幹部や信者は、腐敗した現世の利益になど目がくらまず、純粋な信仰を維持していたようです。

ジラード「てーっ!」
ミシェル「ひるむな!装甲の隙間を狙って応戦しろ!」

本部のゴタゴタとは無関係に、帝国軍と人民軍は激しい戦いを繰り広げていました。ジラードはコンラッドと違ってやはり単純バカ事態には何も気がついていないようです。

クレオ「ハイザック。手本を見せてやれ。」
本田「これぞ本家本元の王家秘伝なりぃ〜!」

こっちの単純バカも、目の前の高機動ガラス艦隊を倒すことには成功したようです。

そしてコート・ドールの信者たちは早くも暴徒と化しつつありました。宗教って怖いなあ。

信者「法皇はどこだ!ゴルナ法皇を出せ!」
衛士「陛下はいま、黒十字に至るための祈りを捧げておられる。」
信者「すでに黒十字になど向かっていないではないか!」

信者「そうだそうだ、直接ゴルナ法皇に聞く!」
衛士「よ、寄るな。ここは神聖な…」

ついに信者たちは城内に押し入りました。今回のサブタイトル「血戒」というのはあまり一般的な日本語ではありませんが、あるいはこれは「決壊」とかけているのかもしれません。

ゴルナの最期

ゴルナ「まだ分からぬのか! 終わりと始まりは表裏一体。銀河の終わりとは銀河の始まり。黒十字に至るとは、黒十字から解き放たれること!時代がそれを繰り返すからこそ、我が十字星教は生きながらえるのだ!」
モヒカン「それでは、我々の苦しみは永遠に続くというのですか?」

ゴルナの詭弁はまるで通じません。まあ一般の信者は貧困に喘いでいて、信者から巻き上げた金で贅沢をしたり女性信者を(自粛)したりするようなトップを頂いているような宗教は、いずれこうなるということでしょうか。

ゴルナ「ええい、誰かこの悪魔をつまみ出せ!」
暴徒「悪魔はお前だ!」

それまでのゴルナとの会話を聞いていたわけでもなかろうに、乱入してきた暴徒がいきなり言葉尻をとって叫びます。これにはゴルナを詰問していた衛士たちもびっくりです。

どしゅっ

大混乱の中、どうやら忍び寄ってきた何者かがゴルナを刺したようです。ゴルナは相手のフードを取ります。

ゴルナ「お…おお…お前は…」

レイチェル「十字の光に、幸あらんことを…。」

レイチェルは因縁の剣でゴルナを深々と刺し殺しました。ひぃぃぃぃ。

ともあれこの瞬間、第247代十字聖教法皇レイチェルがコート・ドールのすべての実権を握ったようです。黒十字に飛び込む気まんまんのレイチェルは民衆とも心を合わせています。一体、どこに行くのでしょうかこのアニメは。

ヴェッティ脱出

ヴェッティが捕らわれていた牢の鍵が開きました。

レイチェル「こんな所に隠れていらしたのですね…。」

鍵を開けたのは、血のしたたる剣を手にしたレイチェルでした。ひぃぃぃぃ。

しかしレイチェルにはヴェッティへの害意はなかったようです。あんなに酷い目にあったのに。

レイチェル「これをお返しします…。父上が、あなたのお父様を刺した剣です。さあ、わたくしたちの旅立ちの時です…。」

レイチェルは因縁の剣を床に置き、牢の扉を開けたままその場を去ります。もはやレイチェルが何をやりたいのかさっぱり分かりません。

レイチェル「クレオに勝ちたいのなら、あなたも愛するのです。この銀河のすべてを。」

レイチェルは謎めいた言葉を残して去りました。これはラストへの伏線なのでしょうか。答えは(略)。

ヴェッティはロトの剣を拾い、その場を去ることにしました。

なおも続々と城内には暴徒が押し寄せている中、1人だけこっそり反対方向に向かっている男がいました。

暴徒「おい、ヴェッティだ!」

こっそり逃げようとしたヴェッティ様でしたが、早くも見つかってしまったようです。

暴徒「もう1人の悪魔がいるぞ!」
暴徒「悪魔を吊せ!」

いつの間にか話が凄いことになっています。いやあ、宗教って怖いですね。

殺到する暴徒に対して、なおも不敵な笑みを浮かべるヴェッティなのでした。
もはやたとえこの場にレイチェルが現れても事態は収まらずヴェッティリンチ殺人の目しかないようにも思えますが、果たしてヴェッティはこのピンチをどう切り抜けられる(あるいは切り抜けられない)のでしょうか。

いやあ「ガラスの艦隊」って本当に面白いですね。次回が心の底から楽しみです

という実にいいところで今回の話は終わるわけですが、テレビ朝日では次回に続かずここで最終回になりました。

この放送を深夜にテレビ朝日でリアルタイムで観ていた筆者は、何やら新たな伝説の誕生に立ち会った思いで一杯です。本当にありがとうございました。


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