#11 餓狼のごとく…

2006.6.14作成
2006.6.17修正

不協和音

B.B.との同盟を成功させた人民軍に、貴族が続々と寝返っているようです。

へクター「でもまだ足りませんよ」
ミシェル「その通りだ。我々の全兵力を3とすると、ヴェティ側は6。」

オヤジ「残ったどっちつかずの兵力をこっちにつけても4:6ってわけだ」
クレオ「くだらねぇ」
オヤジ「何だと?」
クレオ「戦は数じゃねぇ。」

下らない数合わせに駄目出しをするクレオです。

ミシェル「確かにそうだな、しかし我々には切り札がある。そうだな?」(ニコッ)
クレオ「…ふ」

ミシェルはすっかりクレオ操縦のテクニックを身につけたようです。単におだててりゃいいだけという説もありますが。

しかしそれからもなお下らない数合わせや精神論を延べるオヤジやオバサンに、とうとうクレオは部屋を出て行ってしまいます。

クレオ「このままじゃお前ら、負けるぜ。」

とりあえず人民軍幹部は、クレオと一緒に戦うのに抵抗を感じ始めているようです。きみたちは第8話であれだけクレオに感謝したことを、もう忘れてしまったのですか。

亀裂

場面は宇宙のどこかを艦隊と一緒に移動中の領土艦に切り替わります。

貴族「何ごとか。」
部下「神聖皇帝軍、ジラード艦隊です。」
貴族「何。あと少しでカベル領だ。逃げ切れないのか?」

部下「完全に包囲されています。」

何だか第1話を思いだす艦隊の数です。そういえば、今でも砲弾は手込め式なのでしょうか。

ジラード「諸君。今こそ神聖皇帝軍の真の力を見せる時である。全艦、戦闘用意。」

ヘタレなお貴族様は、一発も撃ち合う前に花火をぽんぽんと上げますが…。

部下「降伏の合図です。」
ジラード「腰抜けめ。裏切り者に帰る場所などないわ。…撃てぇっ!」

貴族「おのれヴェッティ…我らを、見せしめにするというのかぁっ!」

何だかこのまま爆死でもしていそうなカット割りとセリフなのですが、このお貴族様は、まだこの時点では生きてます。

この貴族様の敗戦の報は、たちどころに人民軍に伝わります。

ミシェル「何っ!ジャブレー公が!?」
オバサン「まさか私たちの情報が漏れたんじゃあ…」
オヤジ「スパイか?」
へクター「そんな筈はありません」

ラルフによれば、すでにスパイは少なくとも1人いるのですが…。

ミシェル「他の領土艦は大丈夫なのか?」
オバサン「至急、連絡を取ってみるよ。」
オヤジ「しかし、すべての領土艦を併合するまでに、こっちも動けねぇぜ」

ひとり沈黙して、いま何か考えている怪しいへクター君です。

一方、外に出たクレオは停泊している自分の艦をしげしげと眺めています。何やら大きな傷がついています。もしかしたら、クレオが古代遺跡惑星に自分の艦を修理しに行くという展開が今後あるのかもしれません。

家政婦レイチェルは見た

雨の中を、皇帝の居城に訪れるレイチェルです。

部屋の中では、ラルフがヴェッティの髪をとかしたりしています。

そんなことをされながらもクレオのことを考えているヴェッティでしたが、どうやらラルフはヴェッティの髪をとかしているうちに欲情して感極まってきたらしく、

「…ヴェッティ様!」と叫ぶと、櫛を放り出して後ろから抱き付き手をヴェッティの胸元に入れてまさぐります。 普段の力関係はともかく、どうやらベッドではラルフは攻めのようです。

演出上、このシーンで耳に息を吹きかけている語りかけているラルフの台詞は一切聞こえないのですが、涙を流していることからヴェッティの死のことでも話しているのでしょうか。

そこを公式ネタバレの通りに見てしまうレイチェルでした(※2人のキスを目撃した、というのは誤情報だったようです)。

レイチェルはものも言わずに扉を「…ぱたん」と閉めて去ります。

ヴェッティはラルフを振り払って「レイチェルさん!」と後を追い、雨の中を立ち尽くすレイチェルに追いつきます。

ヴェッティ「大切なドレスが台無しだ。」
レイチェル「この雨で洗い流しているのです。穢されたわたくしの心を。」
ヴェッティ「光栄です。しかしジェラシーは穢れではありません。」
レイチェル「自惚れるのも大概になさいっ! 二度とお会いすることはないでしょう!」

捨て台詞を吐いて去ろうとするレイチェルの腕をヴェッティはむんずと掴みます。

レイチェル「お放しなさいっ!」
ヴェッティ「あなたは恥辱の涙に濡れたことがおありですか?」

レイチェル「…なんの話です?」
ヴェッティ「穢れのない人間など、ひとりもいないのですよ。この雨…わたしは凍てつく雨の中、一晩中置き去りにされたことがあります…。」

ヴェッティはレイチェルに、自らの穢れた過去を語り始めました。冗談抜きで18禁指定した方が良さそうな内容です。

ヴェッティの過去

というわけで、この先の別ページに進んでヴェッティの過去を読む方にはその前に質問です。あなたは18歳以上ですか? はい / いいえ

薔薇は薔薇は、気高く咲いて

ヴェッティの過去を聞いたレイチェルは、たまりかねて「汚らわしいっ…。」と罵りますが、ヴェッティはなおも離してくれません。

ヴェッティ「B.B.の援助で勢力を拡大した私に最後に近づいてきたのは、第246代十字聖教法皇の…。」
レイチェル「…父上!」

ヴェッティは不意に手を離し、レイチェルは転んでしまいます。

身も心も汚れてしまったレイチェルに、ヴェッティはなおも続けます。

ヴェッティ「十字聖教の布教に積極的でなかった貴族連合を倒すことと引き替えに、ゴルナ法皇は莫大な資金援助を約束してくれた。私はB.B.を捨て、父君との約束通り、貴族連合を撃破した。すべては力を手に入れるためだ。」

レイチェル「なぜそこまでして力が欲しいのですっ!?」
ヴェッティ「その花びらを見たまえ。薔薇はたとえ散って花びらになろうとも、それが泥にまみれようとも、決してその気位を失わない。」

そしてヴェッティはレイチェルを押し倒します。レイチェルの花びら回転花びらはこのまま散らされてしまうのでしょうか。

ヴェッティ「あなたも同じだ…。泥にまみれても気高く高慢で、他人におもねることがない。」

ヴェッティはレイチェルの顔にわざわざ泥水を浴びせる屈辱を味わわせたうえで、例の預言詩をそらんじます。

「終わりのとき、双頭の鷲、産まれる。ひとつは鉄の鎧をまとい、ひとつは愛の神とならん。やがて2つは1つとなり、汝、この銀河を1つにせしむ…。」

求婚

ヴェッティ「銀河を1つにし、迷える民たちを救えるのは、私をおいて他にはいない。あなたの協力がそれを可能にする。その道がいかに長く険しくとも、あなたとなら乗り越えられる。わたしはその光輝く険しい道を、あなたと共に歩みたい。」

ヴェッティ、一世一代の名演技による求婚の言葉です。

レイチェル「法皇の娘として生まれた時から、わたくしは抗えない道の上におりました。その道にいま、あなたが光を示したような気がします。あなたがその光を手に入れるため茨の道を歩もうと言うのなら、わたくしもお伴いたしましょう。」

求婚を受諾してしまいましたレイチェル。これが男女の仲を深める「吊り橋効果」の効能なのでしょうか。

2人の前途を祝福するかのごとく、雨もあがってきて月まで出てきました。

…えーと、月って、どこの惑星の話でしたっけ、これは?

レイチェル「ただし…愛はありません。銀河統一による宇宙の平定、民を救うために…! その手助けをするだけです。」

ヴェッティ「正直な方だ。しかし、以前にも申し上げましたね。偽りが真実になることもあると。いつかこの偽りの愛も、まことに変えてみせましょう。」

ヴェッティはレイチェルの唇を求めます。今度はレイチェルは抵抗しません。

そんな2人の様子をひょっこり眺めていた生首ラルフきゅんです。なんだか韓国の生首育成ゲームTOMACを思い出しました。

ラルフ「やっぱりただの道具でしかないんだ…ただの道具でしか…」

ラルフは安心しているようにも見えますが、死亡フラグが立っているようにも見えます。

そしてレイチェルと熱いキスを交わしながらもヴェッティは内心「…次はきみの番だよ、ミシェル。」とか考えています。

やっぱり、たとえ女と交わろうとも、僕らの変態ヴェッティは健在のようです。

今週の、なごみシーン

土手でごろ寝をしているクレオの所に、アイメルがやってきました。

アイメル「どーしたのさ?」
クレオ「どうもしねぇ。」
アイメル「元気ねーじゃん。」
クレオ「こんなもんだ。」

アイメル「つまんねぇんだろ?」
クレオ「別に…。」
アイメル「もうじき、また領土艦がくっつくんだってさ。」

クレオ「…気ままに飛んでやがる。」

鳥を眺めながら、クレオはいつの間にか気ままに宇宙を翔べなくなった我が身を嘆いているかのようです。そんなクレオをアイメルは励まします。

アイメル「あたいも団体行動は苦手だよ。でも仕方ないよね。これも天下取るためなんだろ?」

クレオ「お前、えらく大人んなったな。」
アイメル「色っぽいか?」
クレオ「…」

筆者としては個人的には、もうちょっとはおっぱいがあった方が…。

アイメル「何だよ!心配してやってんのに!イーッ!」

クレオ「…俺は待ってんだ。」
アイメル「何を?」
クレオ「…風。」

絶望的なまでにボキャブラリーの少ないクレオですが、そんなクレオにアイメルは、

(ふーっ)

クレオ「っ馬鹿、よせ! その風じゃねぇ!」

そんな楽しそうな2人を物陰から見ていた寂しいのび太くんです。

なんだかノビィは同じ藤子不二雄作品でも、ドラえもんよりも「魔太郎がくる!!」の方が似合いそうなキャラになってきました。しばしば薔薇がモチーフになっている「ガラスの艦隊」ですが、ノビィが「薔薇のシャツ」を手に入れたら要注意かもしれません。

裏切り者の末路

生け捕りにされたジャブレー公は、ヴェッティの前に引き立てられてきました。

ジャブレー「お許しくださいっ!私はB.B.に言いくるめられただけなんですっ!」
ヴェティ「で、寝返った領土艦は?」
ジラード「メソック、ロッカル、バーズロン、ランゼル、そしてロラン。」
ラルフ「5つも?バルドーを入れたら6つだ…。」

コンラッド「それよりも閣下。こやつは価値ある証言をしてくれました。カベル領の位置です。曳航する領土艦を待っている今なら、奴らが移動する前に叩けます。」
ジャブレー「それが私からの手土産です。閣下、何とぞ、何とぞっ!」

しかしこの手の人物が生き残れたためしはありません。

ヴェッティ「感謝するよ…ただし、目障りだ。」

ジャブレー「止めろ。助けてくれ。お願いだ。いやだ、粛正はいやだぁ!」

マコネの最期を思い出す形で引きずられていくジャブレーです。今度はオウムの杖もありません。

ヴェッティ「見えたよ。この一戦で人民軍との戦いに終止符が打たれる。」
ジラード「では閣下。」
ヴェッティ「いくさの準備だ。」
コンラッド・ジラード「はっ」

兆し

アイパッチと本田くんは、2人で仲良く暇そうに釣りをしています。「暇だなぁ〜」

のび太くんは、1人でコクピットの自席に座りながら先ほどのことを思い出しながら悶々としています。今の世の中であれば2ちゃんねるでもやっている所なのでしょうが、この時代ですので何も暇を潰せるものはありません。単に一番落ち着く場所なのでしょう。

のび太「なんだよ、アイメルの奴…。」

しかしそんなのび太の端末に、何やら傍受したらしい通信が流れてきます。

のび太「…これは!」

一方、こちらは人民軍の本部です。

貴族「しかしあそこまで呆気なくジャブレー領を奪われるとは…。」
貴族「ジラード艦隊、尋常ではありませんな。」
ミシェル「うろたえる必要はありません。新たにボーグ、ガルッシュの2つが我々の側につくと約束してくれました。」

どうやら寝返った貴族たちのようで、相変わらず珍奇なファッション揃いです。彼らがずらりと座っている様を「欽ちゃんの全日本仮装大賞」(の審査員)にたとえる人もいます。※今は「欽ちゃんと香取慎吾の」です。

先ほどの話では寝返り貴族はB.B.とジャブレーを除いて5人の筈ですが、なぜか6人います。なぜだ。

貴族「あの鼻持ちならない若造を裏切った以上、人民軍には必ず勝って貰わねばならん。」
オバサン「ちょっと待ちなよ!あんた達も戦うんだよ!」
貴族「我々はあくまでパトロン。戦うのは人民軍だ。」
ミシェル「それでは話が違うっ!」
貴族「無論武器は提供する。ただし前線はお断りだ。」

オヤジ「勝手抜かしてんじゃねぇぞ!」
貴族「困りましたな。」
貴族「行き違いがありましたかな。」

正直、武器や金を提供するだけでも有り難いとは思いますが。彼ら「貴族」が中世の領主のような自らが剣を取って戦うタイプの人間でないことは、とりあえずそのコスチュームからも明らかでしょう。

ヘクター「所詮は烏合の衆か…」

そんなやりとりを見てヘクターは内心つぶやきます。どうやらここで裏切りフラグが立ったようにも見えます。

クレオの使いよう

そこへクレオらが入ってきます。

クレオ「風が吹くぜ」
ミシェル「なに?」
のび太「さっき、暗号を解読したんだ。神聖皇帝軍がここへ向かってる。」

動揺する貴族らを無視して、クレオは「俺は行くぜ。」とだけ言って部屋を出て行こうとします。

ミシェル「ミシェル「待てっ!どうするつもりだ!」
のび太「決まってんだろ。奴とけりをつける。」

ミシェル「戦いは総力戦になる。勝手な行動は慎んで貰う。」
クレオ「俺はやりたいようにやるだけだ。」
オヤジ「てめぇ、いい加減にしやがれ!」
オバサン「そうだよ、あんた1人で何ができるっていうのさ!」

クレオ「…天下を、獲る。」

今週のクレオのハッタリ、キターッ! そんないつものクレオでしたが、今週のミシェルはひと味違います。

ミシェル「おう!獲って貰おう!」 意外なミシェルの言葉に、ツッコミを期待していたクレオらも驚きます。

ミシェル「ヴェッティ1人を倒しても、いくさに負けたのでは意味がない。天下を獲ると言ったからには、このいくさ、勝利に導いて貰うぞ。」
クレオ「…いいだろう。ただし、俺の邪魔はさせないぜ。」
ミシェル「…ふ。」

クレオをおだてつつ、自分からこちらの提示した目的に向かって動くように仕向けています。見事ですミシェル。

いつの間に君はこんな政治力を。あんなにヘタレだヘタレだと思っていたのに、お父さんは嬉しいよ。

ヘクターの考え

(おそらく)深夜、ヘクターはひとり無言で階段を下りています。どうやら地下牢のようです。

兵士「どうしたんです?こんな所へ。」

ヘクター「捕虜の様子はどうです?」

あからさまに怪しいヘクターの動きです。捕虜を手土産に帝国に寝返るつもりなのか、それとも戦を回避するつもりなのかは来週にでも明らかになることでしょうが、このシーンではそんなことよりも

旦那様大閣下、キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!!!

画面に映っていないので100%確定ではありませんが、他に該当者はいないので99%は確定でしょう。来週が楽しみです。

出撃

カベル領攻撃に出撃するヴェッティと、皆の前でそれを見送るレイチェルです。雨の中で泥だらけになった筈のドレスを着ているので、同じドレスを複数持っているのでなければ、それなりの時間が経過しているようです。

ヴェッティ「人民軍を打ち倒した時こそ、あなたとの契りのとき。」
レイチェル「ご武運を祈っております。」

その推理を裏付けるかのように、なんだかもう、すっかり軍人とその妻みたいな2人です。

レイチェルに「おでかけのチュー」をせがむヴェッティでしたが、レイチェルはやんわりとはねつけます。

レイチェル「続きは凱旋のときに。」
ヴェッティ「…ふ。」

なんだかこうして書いていても馬鹿らしくなるほどのイチャイチャぶりで、レイチェルが皆の前で「いってらっしゃいませ、あなた♪」とハモンさんばりにチューをするのも時間の問題のようです。

それはそれとして、どうもこのアニメのイケメン男どもは揃って自分ではクールに決めているつもりでも女房に操縦される運命にあるようです。

操縦されているもう1人の男も出撃します。

ヴェッティ「早く来い、クレオ。」

クレオ「待ってろよ、ヴェッティ…今度こそてめぇを血祭りに上げてやるぜ…。」

彼らが女の操縦から逃れて真の自由を手に入れるのは、やはり男同士での愛戦いのときだけなのでしょうか。

クレジット

ところで実は筆者としても、「超時空要塞マクロス」のスタープロの頃から続く過去の伝統と実績からも「韓国作画はいまひとつ」という認識を持っていたことはまったくもって否定しないのですが、どうやら今週の「ガラスの艦隊」を見て、その認識はいささか改める必要があるように思えました。オール韓国作画です。

…「GUN道MUSASHI」だって日本人作画の回もありますもんね。


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