#09 流転のごとく…

2006.5.31作成
2006.6.3修正

オープニング

当然のことながらオープニングのレイチェルはちゃんと差し替わりました。

敗戦報告

コンラッド「ミシェル・ヴォルバンの確保に向かったジョンフォール領土艦は、人民軍によって吸収された模様であります。」

コンラッド「ジョンフォール伯爵の安否は不明。人民軍からの反撃を受け、戦死したものと思われます。」

コンラッド「偉大なるジョンフォール伯爵の魂に!」

ヴェッティも含めて全員がしばし黙祷します。

まさか僕らの伯爵とチーズ娘たちは、本当にあれで死んでしまったのでしょうか。

画面は、先週の戦闘シーンから始まります。

「ありゃりゃ、前回の回想シーンで何分も尺を稼ぐつもりなのかな」と思ったら、さすがにそんなGUN道MUSASHIのようなことはなく、画面はすぐにコンラッドの報告に切り替わりました。

コンラッド「その後、我が神聖皇帝軍は、人民軍討伐のため即座にパトス艦隊を差し向けましたが、人民軍のカベル領付近で戦闘が始まり…。」

画面は戦闘開始のクレオ艦のシーンに切り替わりますが、ほとんど本田くんとアイパッチが漫才をやっているだけで終わりましたので、詳細は割愛します。

コンラッド「…善戦空しく、パトス艦隊は全滅致しました。当方の被害は甚大、ソレイユも奪われたものと思われます。」

どこかのパトスさんは、1カットすら画面に出ることもなくお亡くなりになったようです。マコネより酷い扱い。

コンラッド「これまで戦闘に関して素人同然であった人民軍は、我々の敵ではありませんでしたが、一隻の戦艦が人民軍に加わったことにより…。」
ヴェッティ「…クレオか。」
コンラッド「…は。」
ラルフ「その件に関しましては、わたしから報告いたします。」

自称、王家の末裔の男

ラルフ「これが以前マコネの戦艦をたった一隻で倒し、そしてジョンフォール・パトス両艦隊を殲滅せしめた『ガラスの戦艦』です。」
(ざわざわ)
ラルフ「我が神聖皇帝軍、また人民軍にも属さず、いわば神出鬼没。」

ヴェッティとレイチェルのやりとりから、この世界には「写真」はないと思ったのですが、やっぱコレって「絵」なのかなぁ…。

ラルフ「わたしが放ったスパイから得られた、この艦の乗員については、以下の通りです。…」

以下、全員の肖像画を出しての各人の略歴が語られます。スパイということは最近の情報だとは思うのですが、これまで視聴者の誰も見たことのないアイパッチの帽子の下まで描けているとは、凄い情報収集能力です。

ラルフ「…以上のように、この艦の乗員はかなり危険な集団であると思われます。」

ラルフ「しかし、ただ1人、この戦艦のリーダー格、クレオという男に関しては、確かな情報が得られず、王家の血をひいているなどと放言しているようですが、定かではなく…その行動は単なる海賊と変わらず…。」

ラルフきゅんの報告を「結局肝心な所は、何も分かっておらんのではないか。」となじるジラート(=ラルフ嫌い)ですが、そこはヴェッティが助け船を出します。

ヴェッティ「ラルフに分からないのなら、そうなのだろう?」

コンラッド「このガラスの戦艦、これまで辺境地域での目撃情報は2、3ありました。ところが、どういう経緯かは不明でありますが、かのミシェル・ヴォルバンが同乗するようになったことから、人民軍に荷担し、我々神聖皇帝軍に公然と敵対しております…。」

そこへ使いの者が入ってきました。

使い「失礼いたします。ゴルナ法皇ご令嬢が、法皇の親書をお持ち致しました。」
ラルフ「いま会議中ですっ!」
使い「至急お知らせしたき儀、ありとのことですが。」
ヴェッティ「…これへ。」

レイチェルがもたらした情報は、人民軍がバルドー領に向かっているとの重要な情報でした。レイチェルに嫉妬するラルフきゅんをスルーしつつ、ヴェッティが「先手を、打つ」とだけ言うと、それを承知するコンラッドでした。

帝国軍では、いちいち細かく指示をしなくてもヴェッティの意を汲んで皆が動くよう統制が取れているようです。その証拠に、誰も命令をした気配もないのに、いつの間にか肖像画が片付けられています。

ポエム不発

ヴェッティはレイチェルを出迎えて、歯の浮くセリフでポエム勝負を挑みかけます。

ヴェッティ「ああ…私の庭の花たちは、ことごとく枯れてしまうに違いない…あなたの美しさに自らの美しさを恥じ、その命に終わりを告げることでしょう…。」

しかしレイチェルは華麗にスルーします。

レイチェル「わたくしはただ父の使いで参っただけ。そのような見え透いたお言葉は無用にございます。」
ラルフ「失礼な!だったらさっさと帰ればいいじゃないか!」

毒づくラルフに対してもレイチェルは先週の猿芝居のことなど出して、余裕であしらいます。

レイチェル「かわいい坊や…あなたの声を、つい最近もどこかで聞いたような気がするのだけれど…わたくしの思い違いね、きっと。」
ラルフ「くっ…」

ラルフとは役者が違うとしか言えないレイチェルですが、ヴェッティはなおも挑みかけます。

ヴェッティ「こうしてあなたの顔を目に、声を耳にできるだけで、私の命は輝きを増すばかり。」

道化のごとく…(※それは第6話のサブタイトルです)

レイチェル「…これを…退屈を紛らわす、ほんの慰めにでもなれば。」

レイチェルは、お付きの者に持たせていた箱を、ヴェッティに進呈します。

ヴェッティ「あなたからの最初の贈り物…これはいずれ、私の棺に納めさせましょう…。」

ラルフ「…何これ。」
ヴェッティ「…ふ。」

中身は道化の人形でした。うわぁ、きっつう。しかしヴェッティはひるみません。

ヴェッティ「いつぞやのあなたの文(ふみ)にもありました。そうです。所詮、私はあなたに操られる恋の道化…。」
レイチェル「あなたが操られているのは、恋などという春の夜の幻のようなものではありますまい…あなたが欲しているのは恋でも…無論このわたくしでもない…」

いつの間にかポエム勝負に応戦しているレイチェルと、レイチェルのあまりの仕打ちに怒るラルフですが、ヴェッティはなお動じず、レイチェルの手を取ります。

ヴェッティ「仮面を外しても、あなたの心は鋼鉄の鎧をまとったように重く、冷たい…。」

こんな奴に・・・くやしいっ・・・!!

ヴェッティはレイチェルの手を右手で握ったまま、傍らの薔薇の花を左手に取り、続けます。

ヴェッティ「けれど本当のあなたは、この花たちのように頼りなく、そして誰よりも清らかな心の持ち主…こうして私に、手折られる日を待っている…。」

そしてヴェッティはレイチェルをぐいと引き寄せ、そのまま唇を奪います。ああっ、何てことを!

「嫌がっていても女は一発やってしまえば『おれ』のもの」とは、ヴェッティ様は小池一夫ワールドの住人ですか? イケメン男でなければ即座に「お巡りさん!この人です!」になる所です。

ここでレイチェルが瞳をウルウルさせたり目を閉じたり手を回したり濡らしたりしてしまったら視聴者の怒号が飛ぶところでしたが、さすがは戒律をとうに破って遊び歩いていたレイチェルは、こんなこと位では動じません。

レイチェルの瞳が鋭く光り、ヴェッティは思わず顔を離します。

レイチェルはヴェッティの唇を思い切り噛んだようです。舌を入れていなくて良かったですねヴェッティ様。

レイプ犯ヴェッティを撃退したレイチェルは、そのままものも言わずに退場します。

ヴェッティの異変

レイチェルの退場後、ラルフきゅんはあくまでレイチェルに卑屈なヴェッティ様をなじろうとしますが…。

ヴェッティは再び、第6話と同様に右眼を抑えて呻いていて、それどころではなくなりました。

明らかにヴェッティの身体の異変を思わせる展開ですが、あるいは先ほどレイチェルが口に仕込んだ毒をヴェッティに含ませたように見えなくもありません。(参考資料:「くのいち忍法帳」)

そのまま薔薇の花壇の中に突っ伏してしまうヴェッティでした。ヴェッティの顔面は薔薇の刺でえらいことに。元来は悲壮なシーンなのかもしれませんが、公式サイトの予告を含め、これを見た人が例外なく笑ってしまっているシーンです。

ラルフ「ヴェッティ様!うわぁーん!」

そんな2人の姿を十字星が不気味に見下ろしています。これまではX-BOXのロゴや背中の刀傷にしか見えなかった十字星ですが、このカットではなにやら心棒の通った円盤状のモノであることが分かります。

そろそろスタッフが後付けで考えた「この宇宙」の設定を小出しにしてきたようです。

後半につづく。

ためになるミシェル宇宙講座

5色のカラフルな大宇宙図を前に幹部会議を開いている人民軍です。これまでの話で宇宙の色がころころ変わっていたのは、実はあちこちを移動していたためなのかもしれません。何やら銀河のようなものが描かれているような図ではあるものの、案外狭い宇宙のような気もします。

ミシェル「ここ幾度かの戦闘で、我々人民軍も徐々に力をつけてきてはいるが、いまだに神聖皇帝軍が強大な権力を手にしていることは事実だ。」

ミシェル「我々の兵力を1とすれば、ヴェティ側は6以上。」

そんなに大勢力だったのか人民軍…ていうか全然、ベッティ銀河統一できてないじゃん。

ミシェル「それ以外が、どちらにもついていないB.B.などの勢力…この残りの3をいかに取り込むかが、この戦局の鍵を握っている。」

すったもんだの末、ミシェルがB.B.への交渉に赴くことになりました。

ミシェル「どのみち皇帝軍と対等にならなければ、和睦をしても彼らの思い通りにことを運ばれるだけだ。交渉には私が行く。誰か、艦を出してくれないか?」

そこで「俺が!」と名乗りを挙げるガサツオヤジでしたが、これは他の2人からも反対されてしまいます。

オバサン「ミシェルに万が一のことがあったら、いけないからね。どの艦でもいいってわけには、いかないよ。」
へクター「ええ。」
オヤジ「俺の艦じゃ危ねぇってのか?」

これだけハッキリと言われていても自覚してくれないのか、このガサツオヤジは…。

へクター「お…落ち着いてください。」
オヤジ「じゃあ、どうするんだ?」
へクター「いま、考えているんです!」

どうやらへクターのこのへっぽこなセリフは、本田くんの「王家秘伝の」、のび太の「メガネメガネ」と同様に、今後もへクターの持ちネタとして繰り返し使われることになるようです。

見かねたクレオは「俺が行く! …たく、お前ぇら見ちゃいらんねぇぜ。」とミシェル送迎を引き受けます。

最初から決まっていたような結論にしか見えませんが、結論をここに誘導すべく敢えて自身がへっぽこを演じていたのだとすれば、軍師へクター、あなどれない男です。

テクノロジィ(今週のキーワード)

ラルフに介抱されて落ちついたヴェッティは、自分の抱える秘密について話し始めます。

ヴェッティ「…お前にだけは話しておこう…私の命はじきに尽きる。」
ラルフ「嫌だ!そんな恐ろしいこと言わないで!」
ヴェッティ「私がレイチェルと結婚しようとするのは、政治的理由からだけではない…」

ヴェッティ「太古の昔、ひとつの巨大な戦艦が存在した。」
ラルフ「戦艦…?」
ヴェッティ「その戦艦は今は失われてしまった未知のテクノロジィによって、時間さえも思うままにすることができたという…。」

なんだか話がいきなりあさっての方に進んでいます。

ヴェッティ「ところがその巨大戦艦は、ある時ばらばらに砕け散ってしまった。もし、巨大戦艦をもう一度復活させることができれば、我々はそのテクノロジィを再び手にすることができる。それには銀河統一が必要なのだ…。」

銀河統一と巨大戦艦の復活は必要条件でも十分条件でもないような気がしますが…。もしや病が脳にまで進行していますかヴェッティ様

ラルフ「そのテクノロジィがあれば、ヴェッティ様は死なないで済むんだね。そのためにはあのレイチェルと結婚しなくてはならないんだね?」
ヴェッティ「レイチェルは銀河統一に欠かせない存在、道具だ。」
ラルフ「手に入れる…ぜったい。どんなことをしても、そのテクノロジィを。ヴェッティ様のために!」

こうしてヴェッティの目標が視聴者に示されました。

ところでこのゲームをクリアするために、プレイヤーは一体いくつのパーツを集めれば良いのでしょうか。そしてクレオの戦艦はそのパーツのうちの1個ででもあったりするのでしょうか? それは黒十字と何か関係があるのでしょうか。

そして、それは2クールや4クールで終わる話なのでしょうか。謎が謎を呼ぶ「ガラスの艦隊」です。

B.B.とは

クレオ「ホントお前ら、領地増やすの好きだよな…。」
ミシェル「そういう単純な話ではない。彼女に、我々と取引する価値があると思わせねばならないのだ。」
クレオ「彼女?相手は女なのか?」
ミシェル「ああ。聞いたことはないか?バルドーのB.B.」

ミシェル「B.B.は、かつての貴族連合時代、ヴェッティを経済的にバックアップしていた…」

執事「いわゆる、パトロンです。」

同じ話をこっちでもしています。で、このパトロンのB.B.とは当然第7話で出てきたこの方のことですね。

執事「ところが、ヴェッティは権力を握るやいなや、さっさと十字星教のゴルナに乗り換えてしまったのです。」
アイパッチ「ま、よくある話だな。」
アイメル「ひどーい、女の敵!」

アイメルは本田くんの首を絞めます。あれあれ虐められ役の、のび太の立場がないぞ…。

ミシェル「以来B.B.は、ベッティのコートドールを離れて、この銀河最大の中立宙域、バルドー領の領主として暮らしている。もし彼女の莫大な財力・物資がヴェッティの側に渡ってしまったら、銀河は完全にヴェッティの手に落ちる。」
クレオ「それはあり得ねぇ。その女はヴェッティを憎んでんだろ?」
ミシェル「彼女はそのような個人的な感情で動く人間ではない。」

クレオ「なるほどな。無性に会いたくなってきたぜ。その女によ。」
ミシェル「我々人民軍がヴェッティと十分に渡り合える、いや、勝てる力を持っていることを、B.B.に見せつけなければならない。そのために、我々は領地を増やしてきたのだ。一刻も早く、ヴェッティの支配下で苦しむ民衆を解放するためにも、B.B.との交渉に失敗は許されない。」

クレオ「…奴も、来るな。」
ミシェル「風を感じたのか?」
クレオ「ふ…」

こうしてミシェルとクレオはB.B.のもとへと旅立ちました。どうやら向こうでヴェッティとの遭遇もありそうな予感を、風が告げています。

また第4話のような、町を1個破壊する羽目にならなければ良いのですが。

ところで名前が「バルドー」で愛称が「B.B.」と来れば、これはもう「ブリジッド・バルドー」のことに決まっているわけなのですが、そうは言ってもこれは若い方にはいささか難易度が高いネタではないかと思われますので、ここで補足しておきたいと思います。

ちなみに「B.B.」と聞かれて「ボクシング漫画から傭兵漫画に路線変更した週刊少年サンデーの漫画」という答えを思いついた人も、もう若いとは言えないので念のため(笑)。

ブリジッド・バルドーは1934年生まれのフランスのセクシー大女優で、1956〜1973年までスクリーンで大活躍しました。といっても今年41歳の筆者ですらバルドーの現役の頃をスクリーンで観ていたわけでもありませんので、はっきり言って大女優のB.B.を知っているのは古典映画マニアを別にすれば、少なくとも50代〜60代以上のオヤジであると言えます。

しかし実は大女優を引退したブリジッド・バルドーには現在に至るまでのもう1つの顔がありまして…それは「動物愛護運動家」なのですな。しかもかなり過激な勘違い行動で世間を騒がせる類の。これは時折あちらのイエローペーパー(日本で言うと夕刊フジや日刊ゲンダイ級)で「またB.B.がやらかした」という感じのネタ記事になって日本に流れてくることもあるのですが、アザラシ漁をやるエスキモーを非難したり、犬を食う韓国人を非難して大量の脅迫状を貰ったりと色々笑えるネタがありますので、ネットで調べてみるのも良いでしょう。

そんなわけで、いまどき「ブリジッド・バルドー」なんていうネタを仕込んでくるのは「年寄りのオールド映画ファン」でなければ「環境保護に興味のある方」に限られると言えるでしょう。もしかしたらスタッフの中にお年寄りがいるのかもしれませんが、筆者としてはエコロ河森くんが仕込んだのではないかと思っております。

おおヴェッティ、あなたはどうしてヴェッティなの?

自宅のテラスでため息などつきながら先日唇を奪われたヴェッティのことなど考えていたレイチェルの前に、当のヴェッティが現れました。

ヴェッティ「あなたのその吐息を、わたくしの胸にすべて吸い込みましょう。」

ヴェッティはさっそくポエム勝負を挑みかけます。

ヴェッティ「先日の無礼な振る舞い、お許しを賜りたく参上致しました。あれはあなたの美しさに血迷った、わたしの弱き心のあらわれ。どうぞ『許す』とひとことだけ。」

こんな言い訳が許されてしまうなら、満員電車の中でも痴漢や盗撮のし放題ですね。これだからイケメンは。

レイチェル「どうやってここへ?」
ヴェッティ「あなたへの恋心ひとつ胸に抱き、夜の闇に紛れて忍んで参りました。」
レイチェル「おおかた父上に手引きさせたのでしょう。権力の使い方を間違っておいでのようね。」

ヴェッティ「あなたが捨てよとおっしゃるなら、身分も名も、この命さえ捨てましょう。いまの私は、ただの恋する哀れな男…。」
レイチェル「偽りは真実になりましたかしら?」

レイチェルの言葉に、いつぞやの仮面舞踏会での会話を思い出して「はっ」とするヴェッティでした。

ヴェッティ「偽りが真実になる場合もあります…」
レイチェル「偽りが…真実に…」

むしろ先週ヒントが出ていたにもかかわらず、この瞬間までヴェッティが仮面舞踏会の相手がレイチェルであったことに気がついていなかったことの方が驚きです。やはりヴェッティはあきめくらなのでしょうか。

ヴェッティ「…ふ。運命(さだめ)も時に粋なはからいをする。」

羽衣伝説

レイチェル「この世は所詮、あの仮面舞踏会のようなもの。たとえ素顔を晒しても、誰もが心に重い仮面をつけている…。」

そこへ一陣の突風が吹いてきて、レイチェルの羽衣が飛ばされます。

飛んだレイチェルの羽衣の一端は、ヴェッティの手元まで落ちてきました。

一瞬、グリム童話のラプンツェルの話よろしくヴェッティがこれを伝ってテラスに登っていく様を想像したのですが、いかにヴェッティがギャグの国の住民であってもさすがにそういう展開はありませんでした。

ていうか根本的に、レイチェルはヴェッティを招き入れようとしているわけではないし。

ヴェッティ「まことの心を捧げた相手には、心の仮面を外すもの。わたしはこれより、バルドー領のB.B.のもとへ赴きます。交渉を成立させ、銀河統一の階段をひとつ登ってまいりましょう。私たちが治める、この銀河のために…。」

そしてヴェッティは強引に羽衣を「ぐい」と引き、レイチェルは手を放します。

それを洗濯物を取り込むような華麗な手さばきで手中に収めるヴェッティです。やっぱりギャグの国の住民です。

ヴェッティ「待っていてください。バルドーから何か土産を持って参ります。それまではこれを、あなただと思って胸に抱いて眠りましょう。」

「次は互いに心の仮面を外して…」と述べて去るヴェッティを、複雑な表情で見送るレイチェルです。

もしかしたらヴェッティの頭の中には「羽衣をゲットして隠してしまえばその女はオレのもの」という東洋に伝わる伝説があったのかもしれません。

しかしながら普通に考えれば、嫌いな男に自分の衣装を持って行かれるのって、お年頃の女性にとってはもの凄くイヤなことだと思うのですが、皆様はいかがお考えでしょうか?

レイチェルでなくても、ヴェッティが持ち帰った自分の衣装を使って(自粛)してしまうのではないかとか、染み(自粛)とか考えてしまうことでしょう。つくづくヴェッティ、女心の分からない奴です。イケメンでなければただの性犯罪者です。

朝靄の中で

ゴルナの屋敷を出たヴェッティは馬車を走らせます。ラルフも一緒で、2人っきりです。

ラルフ「お身体は大丈夫なのですか?宇宙の旅は身体にこたえるから…。」

とヴェッティの身体をねぎらうラルフきゅんでしたが、これを聞いたヴェッティはいきなり血相を変えて掴みかかります。

ヴェッティ「人前でわたしの身体のことに決して触れるな!」
ラルフ「は…はひ、ごめんなさい。決して言いません。」
ヴェッティ「…それなら、いい。」

怖いですヴェッティ様。

無造作に放り出してあるレイチェルの羽衣を見ながら、ラルフは何ごとか決心したようです。

ラルフ「…ぼく、ここに…バロティカに残ってもいい?」
ヴェッティ「好きにするがいい…。」
ラルフ「ここでヴェッティ様のお帰りを待っています…。」

コンラッド「首尾は。」
ヴェッティ「上々だよ。」

レイチェルの羽衣を渡されたコンラッドですが、こんなモノを渡されても第三者としては困ってしまう所です。

コンラッド「ここよりバルドーは目と鼻の先…しかし、閣下とB.B.が交流を断ってから長き年月が過ぎています…。」

ぼかした表現で、そろそろキャラの年齢一覧と年表を作りたくなってきた視聴者の期待をスルーするコンラッドです。

ヴェッティ「心配は無用だ。あの女は最後には私を選ぶ。」

相変わらず根拠のない自信を振りかざしつつ、バルドー領へと旅立つヴェッティです。

それを見送るラルフきゅんは、レイチェルに働きかけようとしているようです(公式予告より)が、ヘタを打たなければ良いのですが。これを「ラルフ死亡フラグ」と捉える方もいるようです。

そしてバルドー領へ

のび太「バルドー領哨戒艇より入電だ。『目的地点まで同行する』って…。」

やっぱり普通はこういう「歓迎」の仕方になりますよね。第7話でろくすっぽ連絡を入れなかったミシェルと、相手を誰何せず撃とうとしたへクターには猛省を促したい所です。へクターは「いまやろうと思ったのに!」とか言わないように。

アイメル「見えてきたよ!」
のび太「なんか、寒そう…。」
アイパッチ「んん〜?上等なワインの香りがしてきたぜぇ…。」
ジャン「ミシェル様。出かける前にお茶を一服。」
シルア「身体が温まるシナモン・ジンジャーに致しました。」
ミシェル「うん。ありがとう。」

ミシェルを含めて相変わらず緊張感のかけらもない連中ですが、そんな中でもクレオはひとりクールです。

クレオ「吹いてきたぜ、妙な風がよ…。」

そしてここがバルドーの屋敷です。また雪の降る惑星です。

視聴者サービスのため、たまにはビーチ惑星や温泉惑星も出して欲しいものですね。

使用人「客人が、お見えです。」
B.B.「ふ…吹雪に、なりそうね。

改めて、これが謎の女領主B.B.です。例によって年齢は不詳ですが、永野護ワールドであれば500歳くらい(※でも肌はピチピチ)という役柄が与えられている所ですね。

ちなみに、これは文字で伝えることは断念しておりますが、実際にオンエアをご覧になった方であればお分かりのように、このB.B.はほとんど美輪明宏を思わせる魅惑の低音ボイスです。ただしB.B.の声優「唐沢潤」さんは女性ですが…。

相変わらず私たちの固定観念を吹き飛ばす、性別不詳な「ガラスの艦隊」の世界です。


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