#08 真実(まこと)のごとく…

2006.5.25作成
2006.5.27修正

アバンタイトル

例によってミシェルのひとり語りから始まるアバンタイトルです。

今週は、上からひらひらと舞い落ちる1枚の赤い薔薇の花びらが画面に彩りを添えます。

カメラが切り替わりますが、部屋の上の方のどこにも薔薇の花など見あたりません。

あれれ、この花びらは一体どこから…。

やはり普段は省略しているものの、実はこの世界のフレームの外は常にこういう状態だということなのでしょうか。

思わぬ所でメタフィクションについても考えさせてくれる「ガラスの艦隊」です。

旦那様大閣下の雄姿

のっけから激しい艦隊戦が繰り広げられています。

領土艦を守る人民軍の指揮を執っているのはへクターですが、絵に描いたようなへっぽこ振りです。

そしてこちらは攻撃側の領土艦ですが、何でわざわざ領土艦を引っ張ってくる必要があるのかは、よく分かりません。

ここはひとつ勝ったらただちに領土艦を奪うつもりだった…ということにしておきましょう。

そして攻撃側の指揮を執るのはもちろんこのお方、我らの旦那様大閣下ジョンフォール伯爵です。

一心不乱に葡萄にむしゃぶりつく様がキュートです。

伯爵「ふ〜じゅ、ふ〜じゅふっふっ…。撃て、追え、爆砕をば、さっしゃれ。」
ゴーダ「お言葉を返すようですが、旦那様大閣下。ミシェル・ヴォルバンの確保を、お忘れなきよう。」
伯爵「うっふ〜ふふ! ゴーダの言う通りじゃ。」

よく見ると結構、腰のベルトのあたりの構造が不思議な美少女軍団のコスチュームです。

伯爵「乙女たちよ、左様、心得てさっしゃりましょう?」

ちょっとエロい行儀の悪い座り方をしている乙女たちです。特に一番左の娘。つうかお前ら、確か職責はオペレーターだった筈だが、いまは戦闘中じゃないのか。

クレオ出撃

ミシェル「遅れてすまないっ!」

人民軍の本部に遅刻して入るミシェルですが、そもそもドンパチが始まるまで気がつかないって…ていうか、まともに索敵していれば領土艦なんて相当遠くから発見できていたと思うのですが、誰もミシェルに連絡をしなかったのでしょうか。

もしかしてミシェルって人民軍の中でもおミソ…あ、いやいや、きっとこれは人民軍の連絡が悪いヘタレ振りという今週のテーマを示すエピソードなのでしょう。

旗色が悪い人民軍を加勢すべく出撃しようとするミシェルを、出口でクレオが制止します。ミシェルの身体はヴェッティとの決戦まで大事にしておけ、という意味なのでしょう。

クレオ「…どこに行く。分かってんだろうな?」

ミシェル「お前こそ、みんなの前で大口を叩いた責任を取って貰うぞ。」
クレオ「なに?」
ミシェル「お前のいくさ、見せて貰おうか。」
クレオ「…フン。」

不敵な笑みを浮かべつつ出撃するクレオですが、自分がすっかりミシェルに操縦されているという自覚はないようですクレオ。

ういごの儀式

「いざ、星の光のもとに生まれん…」

そして仮面は外されました。

「…目を開けなさい、レイチェル…。そして、お前が仮面のもとに贖い(あがない)、救った人々に言葉をかけなさい…。」

レイチェル「はい、父上…。」

レイチェル素顔デビューですが、正直、この時点の視聴者としてはレイチェルの素顔が出た感動よりも「この娘は果たして第2話でのあの逢引相手なのだろうか」という疑念で一杯でした…。

また、前髪にハサミが入っている不思議さにも気がつく所ではあります。

そして十字星教の本拠地である教会では、いよいよ「ういごの儀式」が始まりました。鉄仮面少女レイチェルが、いよいよ18歳になりその仮面を取る儀式です。

なお公式表記に従い、今回から表記を「初子」でなく「ういご」にします。

儀式は外から入場してきた法皇とレイチェルが、教会内の来賓の中をしずしずと進んで始まります。

なんだか結婚式みたいです。

もちろんこの一連のシーンでの見所は、不思議なコスチュームの来賓の方々の姿です。

貴賓席にはヴェッティとラルフがいます。あれあれ、ラルフって先週、置いてけぼりになったんじゃあ…。

後ろに立つにわかお面の衛兵も、いつもの間抜けヅラを晒しながら儀式は始まりました。

法皇がレイチェルの背後に座り、とうとうと演説を開始します。

「黒十字の星のもとに生まれし我等、これすべて罪人(つみびと)なり。
古き世に神は、我等に祝福を与える代わりに、大いなる贖罪を所望され、贄(にえ)を求められた。
そして見よ。汝らの前に鉄の面(おもて)をまといし乙女、贄の定めによってまことの面を封じ、ために汝らへの赦し(ゆるし)と祝福がもたらされたこと、感謝にたえん…。」

「贄となりし我が娘レイチェル、しかし父は知っている…。」

ははあ、この奇妙な風習には、そういう宗教的に重要な意味がありましたか。「原罪」論ですね。

ってそれだとすると(先にネタバレしちゃいますけど)この娘が実は仮面をこっそり外して遊び歩いてたのって、かなりこの宗教的にはヤバくないですか法皇様?

「レイチェルは神の名のもと、この世に一切の穢れを祓うものとして生まれ、汝らすべての贖罪の女神として、ここにういごの儀式を執りおこのうものとする。」

というこちらの心配をよそに、儀式は続き、娘の仮面はキコキコ外されていきます。


へっぽこ人民軍

人民軍のへっぽこな戦いは続き、戦艦がどんどん敵に落とされていきます。指揮を執るへクター艦もパニックです。

乗員「もう、おしまいだぁーっ!」
へクター「止めなさい、そんなことを言っていては、勝てるいくさも勝てなくなりますよ!」
通信員「へクター!早く指示をくれと、他の艦からひっきりなしだ!どうする?」

精神論しか言わない指揮官や指示待ちの味方もどうかと思いますが、ここで指示を求められたへクターは指示を出せないだけでなく「いま考えている所ですっ!」と逆ギレする始末。うわ、ダメだ、こいつ。

他の幹部2人(オバサンとガサツオヤジ)ならともかく、知性派の君がそれではちょっと…。

危うくこのままやられかけたへクターですが、そこへ横から突っ込んできたクレオ艦が、ばんばん撃ちまくってたちまち敵に被害を与えて行きます。ほっとするへクターですが、そこにクレオからの紙テープ通信が入ります。

通信員「ガラスの戦艦から入電だ。『どけ。寝てるのか』」

クレオに侮辱されたへクターは奮い立って「うっ、撃て、撃てーっ! 我々も続くのですっ!」と檄を飛ばすのですが、その結果、撃ちまくった人民軍の砲弾がクレオ艦に命中します

乗員A「やっべー! 当たっちまった…」
乗員B「どうすんだよ、おい!」

クレオの戦艦って、あれだけ敵が必死で狙っても当たらなかったのに…。

アイメル「何しやがんだ!味方だろうが!」
のび太「へクター艦から入電だ。『すみません』だって…。」

へクターのドジっ子ぶりにちょっと萌え、の視聴者ですが、それはそれとしてこのフォローのしようもない事態を、ミシェルは何とか取り繕おうとします。どうにも気のない作画表情ではありますが。

ミシェル「…すまない、私からも謝る。」

とうとうブチ切れたクレオは「もういい!俺が仕切る!」と叫びます。

もしかしたら、これはクレオを総大将に担ぎ上げるための、軍師へクターの計略だったのかもしれません。

俺の目を見ろ、アイビーム

ういごの儀式は続きます。

仮面を外したレイチェルの前に、来賓が1人1人祝辞を述べていきます。

司会「続きまして、神聖皇帝閣下、ヴェッティ・スフォルツァ様にございます。」

我らがヴェッティも、その祝辞を述べる1人に加わり、レイチェルに跪きます。
レイチェルは、他の来賓とは異なり、壇上を降りてヴェッティの近くまで駆け寄ります。まあ他はオヤジばかり恋文を交わした仲ですし。

ヴェッティ「はじめまして、レイチェル様。」

ヴェッティはレイチェルの手を取り、口づけをします。

レイチェル「神聖皇帝ともあろうお方が、このような下々と同じ場所に立ち、しかも膝まで折りまするか。」

ヴェッティ「わたしとて、皆様と同じ人間です。そして夢にまで見たあなた様に恋する道化として、ここに参った次第です。」

どう見ても先日手紙で振られたうえ道化扱いされたことを根に持っているヴェッティですが、それはそれとしてヴェッティは、ここぞとばかりにその邪眼を光らせてレイチェルを射抜こうとします。

果たしてレイチェルは、この瞳にころりと射抜かれてしまうのでしょうか。

後半につづく。

水中戦

なおも激しい艦隊戦が続きます。

のび太「暗号解読…敵艦隊の全力斉射、来るよ。」
クレオ「潜るぞ。」

クレオの命令に従い、クレオ艦は流線型に変形して領土艦の中の巨大な湖に飛び込みます。ちょっと待て。

いくら何でも、水中も自在に進める宇宙船ってのは、いくらおもちゃを売るためでも、ちょっと設定に無茶があり過ぎなのでは…。

ミシェル「水中でこの機動力とは…!」

驚くミシェルですが、敵はさらに驚くべき行動に移りました。

のび太「当たりだ。誘いに乗ってきたよ。」

敵の艦隊もことごとく水中に潜ってきました。ちょっと待て。クレオ艦だけなら、流線型にも変形しているし何よりも謎の王家技術と言い張れるけど、帝国軍の艦までことごとく潜れるって一体…。なんかもう無茶苦茶です。今更ですが。

クレオ「奴らに後悔させてやれ。」

クレオ艦は魚雷(いつものミサイルかもしれませんが)を撃ち、敵艦隊を火だるまにします。

アイメル「きゃははははははは!この船にできないことなんて、ないんだねーっ!」

実も蓋もない視聴者の突っ込みを先取りするアイメルです。とほほ。

しかし撃っても撃っても、敵艦は続々と沸いて出ます。きりがありません。そこでクレオが眼を閉じて念じると、何やら風景が浮かんできました。

クレオ「近くにソレイユの施設があるな…!」

うわぁ、今度はちょうのうりょくかよ! ちょっと今回、いくらガラスの艦隊ではあるにしても、視聴者を置いてけぼりにし過ぎでは…。

のび太「…ある。7時の方向。中継用のサブユニットだ。」
クレオ「ようし!ぶっとばす!」
ミシェル「…何?待て、あそこはソレイユ供給の要だ。そんなことをしたら人民の…」
(中略)
クレオ「俺のいくさ、見たいんだろ?」

そしてクレオはソレイユ(謎)の施設を撃って大爆発を起こし、追ってくるすべての敵艦隊を巻き込み撃退しました。当然、動力源であるソレイユが切れ、領土艦は停電したりのえらい騒ぎになりました。

ここで脳を鍛える大人のクイズです。人間の大きさからクレオ艦のサイズ、敵艦隊のサイズを計算したうえで、この爆発半径を計算し、領土艦の大きさを計算してください。

伯爵の敗北

伯爵「じゅふじゅふふふふ…あっぱれじゃあ!」

立ち上る巨大な水柱を、自分の軍の成果と思ったらしい、我らが旦那様大閣下でしたが…。

ゴーダ「全滅!?」
伯爵「う"?」
娘「殲滅艦隊、全艦、応答ありません!」

ゴーダ「何があったのか?」
娘「ソレイユの施設を爆破したようです!」
伯爵「んーんにゅにゅー…#$★☆〒…(※聞き取り不能)」

伯爵の愛くるしさに、視聴者のハートは鷲掴みです。

そしてクレオ艦は矛先を伯爵の領土艦に向け、人民軍に激を飛ばします。

通信員「ガラスの戦艦から入電だ!『だまって俺についてこい!』」
ヘクター「我々も続くのです!敵、領土艦を攻撃します!」

そして弱い相手には強いヘクターは、艦隊で伯爵の領土艦をボコボコにしばきます。

ここでまた、いくつの命が銀河に散ってしまったのか…。

伯爵「ありゃ、ありゃ、あな恐ろしや、ガラスの戦艦ぎゃー」
ゴーダ「旦那様大閣下。お早くお逃げください!」
チーズ娘(口々に)「旦那様大閣下!」

伯爵に駆け寄るチーズ娘たちの姿は、どうやら嫌々でなく本心から伯爵を慕っていたかのごとき描写で、ちょっと軽い嫉妬。そこに手前の柱が崩れ落ちてきて、チーズ娘たちの悲鳴が響きます。

伯爵とチーズ娘たちの死亡説も流れているこのカットですが、さすがにそれはないでしょう。こんな所で娘たちはともかく伯爵が死んだら視聴者の暴動は必至です。公式サイトで伯爵の壁紙がダウンロードできたばかりなのに、それは間抜け過ぎでしょう(でもガラスの艦隊なら、あり得るかも…)。

実のところ、降伏の花火が上がっているのは指揮系統が生きていることを示しているので、その意味でも旦那様大閣下は無事の筈です。おそらく来週あたり、人民軍の捕虜になるベタベタな姿を晒してくれるのではないでしょうか。

狐と狸

なお続くパーティーの最中ですが、野望を抱く法皇とヴェッティは別室で密談しています。

法皇「いかがですかな、我が娘は?」
ヴェッティ「まさに女神です。あの方と契りを交わせる栄誉を、誇りに思います。」
法皇「神聖皇帝にそこまで言って貰えるとは、娘も幸せなことです。」
ヴェッティ「とはいえ…。」
法皇「ウム。分かっています…。」

しかし二人の野望の王国を築くためには、何よりもまずは当のレイチェルのハートをゲットしなければなりません。

「失礼します、猊下。神聖皇帝閣下に、お客様がお見えになっておりますが…。」
ラルフ「止めてよ、お客様なんて…ヴェッティ様♪」

そこにラルフが入ってきました。

ヴェッティ「ラルフ。猊下の前だ。無礼だぞ。」
ラルフ「ああ、仮面の女の?」
ヴェッティ「ラルフ。来るなと言ったではないか。」
ラルフ「あんな風に離ればなれになるのは、嫌だったんだよぅ。」

むしろこの話を壊したがっているラルフは、レイチェルへの悪意はもとより、自分とヴェッティとのただれた関係も隠そうとはしません。

ヴェッティ「申し訳ありません、これは私の近衛でありまして。」
法皇「いやいや、お気になさらずに。ふっふっふっふっ…。」

しかし当然自分もお稚児さんを抱えているであろう百戦錬磨の法皇は、そんなことでは動じたりはせず、何ごとか考えています。

アバンチュールのお相手

不思議な形のドレスを着てテラスでひとり佇むレイチェルは、先ほどのヴェッティの右眼を思い出して、ヴェッティが第2話の仮面舞踏会のお相手であったことに気がつきます。ていうか右眼より、髪型とおさげで気がつきませんか普通。

正直やっぱりという感想しか浮かんでこない展開です。何だか「予想を1mmも裏切らないガラ艦なんて、僕のガラ艦じゃないやい!」とか悪態をつきたくなってしまう所ですね。

レイチェルは1人でふらふら遊び歩いていたことが判明したわけで、要するにあの鉄仮面は実は簡単に「すぽっ」と脱げる代物なのでしょう。先ほどキコキコやっていたのは、あれは儀式に象徴的意味を持たせるためにわざわざ手間をかけているだけの話だったのですね。結婚式でケーキカットを行う巨大なケーキが、実はナイフを入れる所にしかスポンジが入っていないということを怒る人はいませんね。そういうことです。

それはそうと、この演出からレイチェルも先ほど初めてヴェッティの顔を知ったらしいことも分かります。カーズの時にも不思議に思ったのですが、どうやらこの世界にはTVや新聞などのマスメディアはもとより、写真の類も存在しないようです。基本的に、宇宙船以外は中世。

謎の闖入者

もの想いにふけるレイチェルの前に、刀を携えた覆面の一団が現れます。

覆面「十字聖教の娘、レイチェル様ですね?」
レイチェル「何者です?」

なぜか不自然にもタイミング良く後ろのカーテンまで同時に「さっ」と閉じられます。あれあれ、部屋の中には覆面男などいないのに…(伏線です)。

そして覆面の頭目らしき小柄な男が、レイチェルに剣を突きつけます。

頭目「おとなしくご同行いただければ、傷をつけるような真似はいたしません。我らのことは、十字聖教の教えを否定するもの、とだけご承知おきください。」

別の覆面男がレイチェルの手を取り、レイチェルは一瞬抵抗しますが、再度頭目に剣を突きつけられます。

頭目「どうかお静かに。ご不自由をおかけしますが、今だけのご辛抱です。」

この小柄な体躯。つぶらな瞳。キュートな声…。どう見てもラルフです。本当にありがとうございました。

峰打ちでござる。ご安心めされよ。

そこへレイチェルの手を握る不埒な覆面男の手に小刀が投げつけられ、覆面男はレイチェルの手を放します。

小刀はくるくる回っているのに、当たったのは柄の部分です。狙ってやったのならすごい技術です。

当然、投げたのはヴェッティです。ヴェッティは他の2人をただちに柄の部分で突いて倒します。

続く1人には刀を振り回しており、ここでは何やら白薔薇が散っていますが、あとのシーンで死体が転がっていたわけでもないので、これも峰打ちでしょう。

やらせとはいえ一瞬にして3人を倒したヴェッティは、レイチェルに声をかけます。

ヴェッティ「レイチェル様、お怪我は。」
レイチェル「大丈夫です。」

1人残ったラルフは、レイチェルに剣を突きつけて脅します。

ラルフ「来るなっ!」
ヴェッティ「レイチェル様にひとすじでも傷をつけてみろ、生きたまま塩漬けにするぞ!」

ラルフは「…わ、我々は、我々の信奉する神より、こう賜っている。『願いを果たさぬ薔薇は…』」とたどたどしく喋った後に(※もっと練習しましょう、ラルフ)レイチェルに剣を振り上げますが、その剣はヴェッティにより払い落とされます。

覆面男「ここは引けっ、引くんだ!」

ラルフと、すでにもう元気になった覆面男の3人は、走って退場します。

ヴェッティ「…お怪我はありませんか。」
法皇「おおレイチェル、何があったのだ。」

そこへ法皇がカーテンを開けてテラスに入ってきます。猿芝居にも程があります。

レイチェルの真実(まこと)

レイチェル「…父上。」
ヴェッティ「猊下。ゆゆしき事態が。」
レイチェル「わたくしからご説明を。十字星教を危ぶむものが、わたくしをさらおうとしたのですが、ヴェッティ様のおかげでことなきを得ました。」
法皇「なんと」

レイチェル「…ですが、これはすべて茶番です。」
法皇「茶番?」
レイチェル「わたくしの心がヴェッティ様になびくようにとの、稚拙な芝居にございます。児戯でも、まだましですわ。」

ヴェッティ「…ふ」

あまりのレイチェルの実も蓋もなさに、思わずヴェッティも苦笑します。レイチェルはその場を去ろうとします。

レイチェル「父上も、恥を知りなさいませ。このような真似でわたくしが誰かのものになるとでも?」

法皇「…何故、分かったのだ?」
レイチェル「わたくし、この素顔を夜風に晒したのは、今日が初めてではありません。」
法皇「なに?」

レイチェルは、しなくても良い夜遊びの告白をします。

レイチェル「今までも、誰もわたくしの素顔を知らぬのを良いことに、色々な所で、この世の様(さま)というものを見て参りました…。父上の教えと、ヴェッティ様の力が支配する、この宇宙を…では、ごきげんよう…。」

レイチェルは退出します。それを追う法皇に、ヴェッティが声をかけます。

法皇「レイチェル!」
ヴェッティ「あなたの思わぬ一面を見られましたなあ。いや、微笑ましいものだ。」
法皇「…芝居がうまいのは、演説のときだけですかな?」

クレオ同様にハッタリと強がりが得意なヴェッティに、思わず嫌みのひとつも言う法皇猊下です。

法皇「レイチェル、待て!」

そして場面は今回最大の驚愕のシーンに続きます。室内に入るレイチェルを追う法皇様でしたが、その後ろのヴェッティの横にもレイチェルがいます。

この視聴者の感動を、2ちゃんガラ艦スレから、この方に語っていただきましょう。


         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ 
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ! 
          |i i|    }! }} //| 
         |l、{   j} /,,ィ//|       『レイチェルが室内に入ったと 
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        思ったらいつのまにか隣にもいた』 
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ | 
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが 
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも何をされたのかわからなかった… 
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉 
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった… 
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ 
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \    催眠術だとか超スピードだとか 
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ 
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  } 
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ… 


レイチェルはスタンド「世界」(ザ・ワールド)の使い手だったようです。これを称してレイチェル分身の術と呼ぶ方もいるようです。

今後のストーリー展開とカップリングの予想として、「レイチェルがクレオにラブラブ」と言う流れを予想する方も多いわけですが、レイチェルは瞬間移動の術の使い手であるクレオとは、案外似合いのカップルなのかもしれません。

法皇とレイチェルが去ってレイチェルと2人1人になったヴェッティは、傍らの白薔薇を手に取り、「…出ておいで。」と声をかけます。するとひょっこり顔を出しますラルフきゅん。

ラルフ「…ごめんなさい。僕のせいだね。僕がもっと本気だったら…。」
ヴェッティ「本気で彼女を斬るつもりだったんだろ?」

ヴェッティ「この芝居は成功さ。」
ラルフ「え?」
ヴェッティ「彼女は、こんな猿芝居でなびく安い女と思われた屈辱のあまり、本当の意味で仮面を取ったのだよ…。」

ヴェッティ「彼女は誰よりも真実(まこと)を求めている…。」

ポエムの冴え渡りぶりからも、どうやらヴェッティはレイチェルに本気になってきたようです。やはりヴェッティも屈辱を受けるほど燃えてくるタイプのようです。ラルフもぽかんとしている場合ではないと思います。

救世主誕生

人民軍の領土艦は、ジョンフォール領土艦と合体し、これを併合します。クレオがタンクを破壊したソレイユもジョンフォール側から搾取して、街に再び灯がともります。街は勝利を祝ってのお祭りムード一色です。

征服された旧ジョンフォール側の住民の描写はありません。まぁ人民軍の理念からすれば、彼らが奴隷エンジンに使われる運命はないとは思いますが、代わりに停電くらいしていても文句は言えない所ですね。被征服民ですから。

例によって昼間から飲んだくれている一行ですが、今度は一変、歓迎ムードです。

アイメル「駄〜目♪ 駄目よう♪ ママが『男は狼』だって。何かする気でしょう? やぁだぁ♪ キャハハハハハ…。」

特になぜかアイメルは若い男にモテモテです。やっぱりさせてくれそうだからでしょうか。

そんなアイメルを横目で見て不機嫌なのび太です。「アイメルには自分だけを虐めて欲しい」、そう考えるのび太の不満が手に取るようにわかります。

にしてもこっちにもショタのお姉様たちが群がっていても良さそうなものなのに…やはり昼間から酒場で飲んだくれるのは、ロクデナシな男とオバチャンだけに許された専売特許というものでしょうか。

どうやら僕らのシルアたんは、本田くんとのカップリングにするというのが公式見解のようです。

この夏のコミケでシルアたんの同人誌(18禁)を作ろうとする方は、そこの所、よろしく。

ジャン「一夜にして英雄ですか、彼らは。」
ミシェル「敵領土艦をたった一隻で撃ち破ったも同然だからな。」

1人むすっとしているクレオに、へクターが酒を注ぎます。

へクター「あなたの艦を撃ってしまったことを、深くお詫びします。本当にすみません。」

さらにガサツオヤジもクレオに絡みます。

ガサツオヤジ「おめぇまた勝手な真似しやがって! 敵の領土接収してどうにかなったが、下手すりゃあ、しばらくは灯りがない生活になる所だったんだぞ!」

嫌われ役のガサツオヤジですが、実は言っていることは結構正論です。クレオは「…で?」とスルーしますが。

へクター「気を悪くしないで、だってほら、見てください。皆のこの喜びようを。まさにあなたは『救世主』ですよ。」

そしてクレオはやおら立ち上がり、酒を一気飲みしてから「お前らみんな、俺のために戦え!」と叫びます。どうやら自分が救世主であることを受け入れるつもりのようです。
それを聞いた酔っぱらい共は「おーっ!」と叫び、その後「クレオ、クレオ…。」とコールを続けます。うわぁ馬鹿ばっか。

まあ「こんな会社、辞めてやる!」という新橋の飲み屋でのサラリーマンの絶叫と同様、こういう酒と場の勢いの発言は、その場で盛り上がった後は、翌日はみんなきれいに忘れるのが大人のマナーというものですが。

それを見つめるミシェルは微笑みます。

きっと「これでクレオを『救世主』として売り込んでいた自分の面子が保たれた」とか「これでこの馬鹿どものおもりから解放される」とか「今後はたまには女らしい服も着られるかも」とか考えているのでしょう。

つづく。


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