#03 運命のごとく…

2006.4.22作成
2006.4.29修正

オープニング

第3話にして、やっとオープニングがつきました。

皇帝とクレオが、お互いの宇宙戦艦の上で剣を振りかざし、すれ違いざまにジャンプして剣を交わします。

普通に考えればこれはただのイメージ映像なわけですが、こと「ガラスの艦隊」に関しては本当にこんなシーンが出てきても不思議ではないと視聴者に思わせるあたりが、いやがうえにも本編への期待を高めてくれる名カットです。

お忍びの二人旅

皇帝ベッティと、某所へのお忍びの二人旅ができてごきげんの小姓。嬉しさのあまり、どう見ても馬車に積みきれない荷物を用意しています。

「ベッティ様は『愛』を信じますか?」

「私が信じているのは『運命(さだめ)』だけだよ。」

「いいかい。私が強く望めば、宇宙のすべてが私に手を貸してくれる。だが、行くべき道を見誤ってはならない…。私の行くべき道は光り輝いている。私はその運命(さだめ)に、最後まで従うまでだ。」

ならばミシェルなどに構っている場合ではないと思うのですが…。

ところでみんな忘れているかもしれませんが、ここは宇宙空間です。

大気圏突入

そして謎の「惑星」に降下し大気圏突入をする、クレオ艦と曳航されるミシェル艦。

なんだかまるで大気があるのがここだけであるかのような描写ですね。

この「惑星オルレアン」が「今週のキーワード」で、この世界の宗教上での汚れた地と指定されているようです。

そんなわけで不浄の地に降りんとして、敬虔なメイドと執事はパニックになります。取り乱すメイドと、呆然とする執事。

メイド「いやーっ!魂が汚れるぅー!おろしてー!私惑星になんか行きたくなぁぃ!」
メイド「惑星(ほし)は怨念が渦巻く不浄の地です!ミシェル様は平気なのですか?」

メイド「黒十字よ、我が罪をお許しください…そして汚れていくこの身体を、どうかお清めください!」

そこでぽつりと「石鹸かよ、黒十字は…」とつぶやくクレオ。

しかしクールなクレオが珍しく渾身のギャグを放ってくれているのに、誰もツッコンでくれません。艦長は孤独です。

惑星オルレアン

惑星オルレアンの光景は、雪の降る西部の町並みと巨大なプレス機ではじまります。

機械伯爵でも出てきそうな雰囲気です。

そしてこの不浄の地に、最初の「一歩」を踏み出すことを、しばし躊躇するミシェル。

クレオ御一行がすたすたと進む中を、立ち止まって、足をふらふら。

なんだか「アメリカ横断ウルトラクイズ」で、ハワイの地を踏めるかどうかで悩む参加者みたいです…って、そんなネタは若い方には通じませんね。反省。

ご指摘がありましたが、成田からハワイに直行した回はありませんでした。グアムかサイパンに訂正させていただきます。

ミシェルの受難

お貴族様丸出しのミシェルの格好に、住民の怪しい視線が光ります。

しかしミシェルを待ち受けている真の苦難は、もっと別のところにありました。

うっかりくつろいでしまったミシェルは、ふと自分の艦のことを思い出します。

ミシェル「そういえば、私の艦のことだが…。」

アイパッチ「艦? 艦ってのは、あれのことか?」

と、後ろを指さします。そして振り向くミシェルの目前で…。

ぐしゃ。

哀れミシェルの愛艦は一瞬にしてスクラップに。あまりのことに唖然とするミシェル。

クレオはミシェル艦をスクラップ屋に売り飛ばしていたのでした…って、クレオ、お前、先週、この惑星で艦を修理するとか言ってなかったか?

逆上して剣を取ってクレオを追うミシェルと、そのミシェルを「いってらっしゃいませ」と平然と見送る執事。

はっきり言って、今週の演出はギャグのタイミングが冴えわたっています。

この後ミシェルが原住民に絡まれて撃退するシーンがありますが、どうでもいいので詳細は割愛します。

皇帝の旅

皇帝と小姓らが宇宙船でどこぞに移動します。

このへんで法王の娘に関する憶測や「十字星教の女性は18歳まで仮面をかぶっている」だのという設定の説明がされています。

しかし視聴者の視線はもっぱらまだ見ぬ法王の娘に嫉妬してむくれる小姓の仕草に釘付けです。どう見てもこのアニメで一番のカワイコちゃんです、小姓。

吹雪の雪山

そしてミシェルはやっと、雪山を登るクレオに追いつきます。

そして追いついたミシェルの第一声は「なぜ、私を売った!」

いや確かにあんたの艦は売り飛ばしただろうけど…と視聴者の総ツッコミが入るセリフ。ミシェル飛ばしすぎです。

「どこへ行く気だ!」とのミシェルの問いに

無言で小指を「すっ」と立てるクレオ。

ここの所は「異世界の風習」とかいったひねりの類は特になく、「女」という意味の現代の日本人になら通じるサインの意味でクレオは使っているようです。

ちなみに今ネットで調べたら、小指を立てるというのはロシアでは「ホモセクシュアル」の意味があるそうですよ奥さん! あ、中世の宮廷劇とか奴隷制とかいう本作のモチーフからすれば、案外こっちの意味で使っているのかも。

で、そのサインを見ながらも「…私も行く…艦長様の護衛だ。」とか何とかいいわけをしながらついていくミシェル。野暮だよミシェル。ホント素直じゃないんだからミシェルったらあ。

しかし所詮は女の足。どんどんクレオから離されていきます。っていうかお前ら、冬山をなめるな。

しかもミシェルは「なにをやっているんだ私は」とかいう視聴者のツッコミを先取りしながら歩いてます。

あんな間抜けな理由で戦艦を失ったくせに「今すぐにでも戻って、人民軍を率いて戦わねばならないのに…」とか寝言を言ってますミシェル。

もうちょっと足下をみようとミシェル。というわけで…。

そのまんま足をすべらせて滑落してしまうミシェル。だから冬山は危険だとあれほど言ったのに!

「あーっ!」。危うし、ミシェル。

しかしそこを「がしっ!」とクレオ様がキャッチ。

「だから帰れと言ったろう!」

クレオ様瞬間移動の技を見せつつ、Aパートの終了です。

ビバーグ

どこかの洞穴で暖を取る2人。ここでミシェルが何も知らないクレオに、この銀河の勢力争いの構図を視聴者にもよく分かるように説明します。

常識的に考えれば王家復興を目指して活動をしているクレオがこの程度のことを知らない筈がないのですが、そこはクレオの「じゃあ、いま一番強ぇのは誰だい? もちろん俺を除いてだ。」という痺れるセリフに免じて不問としましょう。

…ていうかこのアニメに常識は通用しないし。

「かつて、銀河の中心でこの宇宙を支配する2つの巨大勢力が激突した。

ひとつは、王家を倒し勢力を拡大させた、貴族連合艦隊。

もう1つは、貴族連合の中で頭角をあらわしてきた、ヴェッティ・スフォルツァ率いる新貴族艦隊。

銀河の命運をかけた戦いは、激闘のすえ、新貴族艦隊の勝利で幕を閉じ、その後ヴェッティは、神聖皇帝を名乗って新たな統一国家の樹立を宣言した。

しかし彼は、より貴族中心の厳しい統治政策を推し進め、さらに人民の暮らしを圧迫し続けている。

そのヴェッティ政権打倒のため、われわれ人民軍は決起したんだ。

…」

ミシェルの解説の間、画面では第1話の回想シーンが流れます。あの辺はせっかく忘れようと思っていたのに。

決闘

クレオに一緒に皇帝打倒を呼びかけるものの、あっさり拒否されるミシェル。ていうか貴族が人民軍を率いて革命を起こすだけでも頭が痛いのに、王制復古を狙うクレオとはとても共闘できないと思うのですがミシェル。

クレオ「どうも綺麗すぎてね。」

ミシェル「綺麗すぎる?」

クレオ「くだらねぇんだよ。雪山ひとつ満足に登れねぇぼっちゃん育ちが名乗りを上げたところで、結局は別の貴族社会を作るだけじゃねぇのか?」

そこは「お姫様育ち」と言うなのべきでは…もしかしてクレオ、ミシェルが女性だって素で気がついてないのかな。

男扱いされて逆上したミシェルは、クレオに決闘を申し込みます。

ハンカチを相手の足下に投げ捨てるのが、この社会の貴族の間での決闘の申し込みのサインです(伏線です)。

まあ世の中には「頬を平手打ちしたらそれは求婚の申し込み」という風習がある世界もあるそうですし。

しかし当然ながら余裕でクレオにあしらわれて負けますミシェル。ミシェルorz

そんなミシェルを勝者の余裕で励ますクレオ。天もクレオを祝福して、一瞬のうちに吹雪から青空に天候を戻します。

気を取り直したミシェルは、クレオとともに次のセーブポイント、「預言者ギルティの館」を目指します。

預言者の館

そして2人は「預言者の館」へ。

ひとりでに扉が開き「待っていたぞ…」との老婆の声が奥から響きます。

しかし奥で2人を迎えたのは、その声に似つかわしくない若人の姿。クレオも「相変わらずだな、婆さん。」と挨拶します。

「婆さん? このひとが預言者だというのか?」と訝しがるミシェルに対して「婆さん」は「ミシェル・ヴォルバン…」とミシェルが名乗ってもいないのに名前を呼びかけます。驚くミシェル。

あー、これってインチキ占い師が相手を騙して詐欺をはたらく時の常套手段っすね。ミシェル、どっかの駅前でアンケートに名前を書いたりしたことがありませんか?

ちなみにこの「婆さん」は、喋っていても口が動かないので、特にひねりもなくホログラフ映像であると思われます。

そして老婆はミシェルに預言を授けます。

「恐れることはない、翻弄される者よ…。ふっふっふっふ。良い風に吹かれておる…。お前はその風を感じて、生きるが良い…。」

誰がどう聞いても「クレオについて行け」という意味にしか取れません。やはりこれはあらかじめクレオが婆さんに根回しをして、ミシェルを騙そうとひと芝居打っていると考えるのが自然な推理でしょう。

そして今日の本題のクレオへの占いが始まります。何やらごりごり歯車が回りますが、例によって裏方で奴隷が動いているのかもしれません。

「終わりのとき、双頭の鷲、産まれる…。ひとつは鉄の鎧をまとい、ひとつは愛の神とならん…。 やがて2つは1つとなり、汝この銀河をひとつにせしむ…」

「俺にはその風を待ってたフシがある…。」とご満悦のクレオですが、どうにでも解釈できる曖昧な言葉をちりばめるのが預言者の鉄則です。

そしてクレオの占いのシーンから、カメラが切り替わります。

扉の前に歩く人影が2つ。

そしてひとりでに扉が開き「待っていたぞ…」との老婆の声が奥から響きます。

ちょ、ちょっ。おま(w

預言の二重売り

麓の酒場に入り、くつろぐクレオとミシェル。クレオは店主とは顔なじみです。

クレオ「婆さん、ひとついいこと言ったじゃねーか。この俺が銀河をひとつにするってな。」

小姓「ねえ、さっきの預言、どういう意味なの?」

皇帝「分からないか?(中略)私には行くべき道が見えたよ。私はゴルナの娘と結婚する運命(さだめ)にあるようだ。(中略)ひとつは鉄の鎧をまとったわたし、もうひとつは、愛の神、十字聖教法王ゴルナの娘、レイチェル…。

小姓「やだやだやだ!ラルフはぜったいに反対だからね!」

もしかしてクレオと皇帝がくっつくっていうウルトラC級の落ちっすか?

どうでもいいけど、自分のこと「ラルフは」とかゆーな、ラルフ。

酒場にて

ミシェル「私には、よく分からんが。」

クレオ「分かるさ。いずれお前にもな…。」

ハンカチをくるくるもてあそぶクレオ。

「おっと。」

よろけたクレオが入ってきたローブの男とぶつかり、横のテーブルの瓶が倒れて中身がこぼれます。

「すまねぇ。」

クレオがはらりとハンカチを投げ、それが男の足下へ。男はハンカチを拾います。

あっ! これは貴族が決闘を受けた時のしるし!(伏線回収) これは大変なことに!

「申し訳ない。この男は、貴族の作法を知らないんだ…。」

と、慌ててとりなすミシェルだったが、その相手は…。

(ドォーン!) 本当にこういうSEが鳴ります。荒木飛呂彦の世界です。

つづく!

次号、ミシェルを巡って2人のイケメンが決闘です! もう目が離せません。


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